PeggyMYG

ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版のPeggyMYGのレビュー・感想・評価

4.2
公開当時はまだ小学生で観には行けなかったけど、家に兄の買ったパンフレットがあったのを覚えている。表紙のイラストが印象的だったし、どんな内容の映画かも大体兄から聞かされたな確か。

時は経っていい大人になってからDVDで観るとだいぶ印象が違った。

時代設定は2022年。
今見るとディストピアものとしてとてもしっかりと骨のある作り。

ゴリゴリに社会派なオープニング、富裕層と最下層の容赦ない描き方、そしてなんと言っても“HOME”の残酷さ、そして美しさ。
主役がチャールトン・ヘストンだからか、『猿の惑星』観賞後にも似たやるせなさが残る。
また優れたバディムービーでもある。

パニックものが流行っていた時代、公開当時なんとなくそのジャンルにイメージされてしまったのかな。(町の人々がブルドーザーでガーッとすくわれるビジュアルはインパクト大だけど、今思うと多少のミスリード感…)

ネタバレしていたとしても問題ないし、今観ても見応え充分なSF娯楽大作。今回4Kデジタルリマスター版を大画面で観る機会があって本当によかった。
傑作です。是非。
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