このレビューはネタバレを含みます
赤羽骨子を殺せば100億貰えるという情報が出回り、赤羽骨子は沢山の人から狙われている。そんな赤羽骨子を守るのは幼なじみの威吹荒邦。
彼が赤羽骨子のボディガードになった理由は遡ること数日前。突然、国家安全保障庁長官に娘の赤羽骨子を守って欲しいと頼まれる。ここでの遠藤憲一のにゃんにゃんはめちゃくちゃ面白かった。
ヤンキーということもあり学校では浮いている威吹だが、優しい心も持ち合わせていて虐められている学級委員長の澄彦を助けたりしていて、キャラクターとしては結構好きだった。
そして急展開。赤羽を狙う男の1人を追っていたら、罠にかかって捕まってしまう。そこに助けに来たのがクラスメイトたち。なんとクラスメイト全員がボディガードだった。それぞれが特技を持っていて、特技を駆使した癖のある戦いを見せてくれるから、見ていて凄く楽しかった。
赤羽と水族館デートに行くことになった威吹。クラスメイトが敵を倒す所を赤羽に見られないように、注意を逸らすことに必死な感じが凄く面白かった。しかし、クラスメイトと分断され1人の強敵に狙われてしまう。その敵は赤羽骨子の姉である正親だった。父に構ってもらえない嫉妬から赤羽を殺そうと企んでいた。口の中に起爆スイッチを含み、攻撃をすれば水族館を爆破されて全員死んでしまう。それを食い止めるために威吹がとった行動はまさかのキスで奪い取るという作戦だった。この作戦でなんとか無事に生き残り、クラスの結束も強まっていく。
親にも仲間にも見放された正親は威吹に結婚を申し立ててくる。裏切り者を聞き出すために、正親との謎の同居生活が始まる。この辺りから裏切り者は澄彦なんじゃないかという流れになっていく。
なんだかんだあって、やっと強敵を倒しに行く。ここでの木村昴がアニメ声過ぎて、なんか茶番感が凄くてちょっと冷めてしまった。正親の協力、詐欺師である海代が意識不明と偽り皆を騙していたという伏線、澄彦の裏切りも嘘だったというかなり熱い展開で終盤はめちゃくちゃ面白かった。冒頭部分で威吹が澄彦にあげたピアスを付けているのも良かったし、澄彦が威吹の父に育てられていたという過去から「兄弟」というワードが出てくるのも良かった。
強敵も倒し、赤羽のダンス大会は優勝に終わる。その後の赤羽と長官の会話が凄く切なくて、涙が出そうになった。正親も父に認めてもらえることが出来て良かったなと思った。
正直言っちゃうと想像していたよりかはつまらなかった。なんか冷めるような展開が多かった気がする。ただ土屋太鳳の演技は凄かった。もはや別人で土屋太鳳要素が1つも無かった。あとやっぱり戸塚純貴はカメレオン俳優過ぎるなと思った。言われなきゃ気づかないくらいに浸透してるからマジで凄い。