シドバレットのミュージシャンとしての活動期間中もアートワーク周りに携わったという幼馴染の人が監督だったみたいで、安心して見れた。
彼が取材カメラ越しに指示を出したり、インタビュアーに質問する音声が入る演出も相まって、偶像ではないシドバレットに迫る感じは確かにあった。
シドバレットが才能を爆発させていた当時飛びついたというサイケデリクスやサイバネティクスに、私も20歳前後の頃に興味があったけど、その当時よく聴いてたのがシドバレットの音楽だった。ニューエイジカルチャー1本勝負の人生はリスクがでかい。殉教みたいなもんだよ。
名曲シー・エミリー・プレイは最初に聞いた時から変わらない輝きを放っている。ピンク・フロイドの一枚目やソロアルバムの一枚目にもシドバレットの独創性とユーモアとピュアネスが詰まっていて好きだ。
伝説的な人物には虚実が入り混じる。マスメディアとドラッグには悪魔が潜んでいるので気をつけろ。