映画好きの柴犬

野生の島のロズの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

野生の島のロズ(2024年製作の映画)
3.9
 ロボット・AIをテーマとした作品として、ストーリー自体は比較的オーソドックスだけど、描き方のバランスが絶妙。母性を核となるテーマとしたこと。動物たちを擬人化せず、ロズが動物たちの言葉を学習したという設定にしたこと。リアリティに走りすぎず、絵画的で印象的な絵作りにしたこと。少々ドラマチック過ぎるきらいはあるが、音楽と映像の相乗効果がエモーションに訴えかける演出になっていたこと。そして、吹き替え版でロズを演じた綾瀬はるかの凜とした声が、ロズにしっかりとした意志と存在感を与えていたこと。