結構最初のほう生々しく自然を描いててビックリした
鳥の生首チラッと映るし、アライグマはゴリゴリに襲ってくるし、、
案外そこをしっかりと見せておくことでロズたちを介して残酷で無秩序な「自然」から連帯感があり秩序だった「社会」が島に根付いていくことの感動を引き出していたのかもしれない
子供向けであるもののかなり過程が丁寧に描かれていて説得力がある
1番凄いと思ったのは冬を越すために動物たちがロズが作った小屋に集まるシーン
普段弱肉強食で歪みあっているので一堂に会すればロズの「冬を越すまでは争わないで」という言葉も耳に入らず争いあっていた
その状況を一変させたのがおそらく島の生態系のトップであるクマのソーンが提案を受け入れたこと
「社会は強者が弱者に歩み寄ることで成立する」という真理を示しており、あの島でのターニングポイントだった
絶対に何かあるだろと思っていたビーバーのパドラーが削り続けた大木も意外な形で活用されるし、ロズが最初にウサギ(?)から言われた「私たちを殺しに来たの??」も天丼があると思っていかったので、クライマックスへの種まきとその刈り取りが凄かった
ラストの選択もキラリを守るためにした直前の行動を踏まえるとロズ自身を含めて皆を守る最高の選択だったと思う
キラリが渡る時にロズの目が悲しみと寂しさで目を細めているの、ターミネーター2の「人間が泣く気持ちが分かった。俺は泣く事はできないが」を思い出した、、