スピード感が台風みたいな映画。
冒頭からライブ感が怖さを助長しだして余計な物がないままﾌﾞﾂﾝｯ、まで完璧なモキュメンタリー。「このドラマはフィクションです」って蛇足もなしで通り過ぎていったの大好き。ノロイも好きなので満足。ミミズって言った瞬間白石監督携わってるのか？って思ったけど全然霊体とかじゃなかった。
劇場でこそ集中して細かい異変を察知できるけど、理想としては「深夜のテレビでこれが放送されてて何気なしにスマホいじりながら観てたら視界の端に一瞬よぎるナニカ」ってシチュエーションだと。すべてが伏線ですみたいな顔して情報を加算していくのもモキュメンタリーならではで最高。コメディとホラーの割合が徐々に変わっていく緊迫感もよかった。
リリーと70年台のテレビの質感がマッチしてて入場時からオーラがすごい。あと、生放送の出演者が醸す「失脚する可能性のある危うさ」をド正面から描いていて偉いと思う。デヴィッドが番組の視聴率聞いた時の気持ちすごくわかる（とおもった）。
