エジャ丼

悪魔と夜ふかしのエジャ丼のレビュー・感想・評価

悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)
3.7
「テレビ史上最恐の放送事故。」

バラエティ番組の司会者ジャックは、視聴率低迷の打開策として、ハロウィンにオカルト企画を持ち出す。超能力者や、悪魔が憑依しているという少女を招き、生放送で収録が行われていくが、ある怪奇現象が起きる。その顛末をおさめたテープが今回、見つかったという。

ジョーカーの最新作を観る前に鑑賞したのはなんとなく縁を感じた(?)。どちらも7,80年代のテレビ番組が大きな鍵となる。『ジョーカー』は頭ブチ抜き殺人を生で流しちゃうけど、今作はガチオカルト超常現象が流れちゃった。その実際の映像と、舞台裏の様子を交えて、連続的な描き方をしている。だから、本当にことの顛末を全て覗いているような感覚になれる。

描かれる“異変”は、思っていたよりもファンタジーチックで、驚きの方が強かった。オカルトってそういうもん?やっぱりそれよりも、展開を順序を崩さず追っていく感覚の面白さが個人的には印象に残った。