ShinMakita

ティアーズ・オブ・ブラッドのShinMakitaのレビュー・感想・評価

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☆俺基準スコア:1.9
☆Filmarks基準スコア:2.9




ベルギー、ブリュッセル。
仕事中の地下鉄運転手レオ・カスタネダは、ある日ホームから落下した青年を見て咄嗟にブレーキをかけた。青年は轢かれはしなかったものの、胸を撃たれており病院で死亡してしまう。青年はレオの疎遠になっていた1人息子ユーゴだった。女性警部ヴィルジニーによれば、ユーゴは強盗事件に関わり逃亡していた可能性があるという。翌朝、レオは何者かに襲撃される。ユーゴが隠したカネを狙っているようだ。襲撃者を撃退した彼は、息子の死の真相を探り始める。一方ヴィルジニーは、強盗チームに潜入していた同僚の安否が分からず焦っていた。ユーゴが亡くなった今、手がかりはレオだけだ。彼に尾行をつけ、レオ・カスタネダという男の身上を調べ始めた彼女は、地下鉄職員になる前のレオの過去が全く無いことに驚くのだが……



「ティアーズ・オブ・ブラッド」

以下、ネタバレ・オブ・ブラッド。


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悪くはないけど、別に良いところも無いというリベンジアクション映画。哀しい過去を捨てスペインからベルギーに渡った中年男が、息子を殺した強盗チームと戦うというありきたりのプロットで、銃撃アクションや肉弾戦にも目新しい描写は無し。配信や、なんなら午後ローで充分なジャンル映画です。
ただ珍しいのは舞台がブリュッセルという点。だいたいみんなフランス語を話してるし、観客誰もが気になるモニュメント「アトミウム」が登場したり、スペイン訛りでキャラの同族意識が芽生えたり…なんかはアメリカ映画で見られ無いポイント。あと、クルマ好きな方にぜひ確認してもらいんですが、レオが前半乗っている小型車、昭和50年代のシビックに見えたんですけどどうですかね。現代のヨーロッパ映画で登場するのはかなりレアな気が…

雑な手榴弾描写や、手に入れたベレッタが活躍しないなど、残念な部分もちらほら。それでも主演アントニオ・デラ・トレは魅力的。「静かなる復讐」を思い出しますよね。そしてヴィルジニー役のマリーヌ・ヴァクト。タフな女刑事を演じていても美人過ぎて困る(笑)。ラブシーンもあったら良かったんだが……
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