美しき仕事 4Kレストア版のはたのレビュー・感想・評価

ジブチの嘘みたいに美しいロケーションと男たちの無言の対立がコントラストになっている一作。ロングショットやクローズカットの使い分けが抜群で、感情の揺れ動きがまさしく映像によって語られている。ジブチに広がる海の鮮やかなブルーと煌めく白い砂にガルーのみっともないエゴと欲望が爆発する。登場人物たちの徹底的な無言と感情の欠落も作品の鋭利な魅力を爆発させている。ラストのダンスは狂気と緊張感が迸っており、ドニラヴァンだからこそ成し遂げられた演出だなと感じた。