めちゃくちゃ面白かった。
とても７０分弱とは思えない濃密さ。デビューから色んな時系列ごちゃまぜだけど、70分弱ならまだ初めの場面覚えているから、私はついていけていたと思う笑
サスペンスとしても作り込みがうまいし、取り扱う題材も他とは一味違う。25年前とは思えない、斬新さで全く色あせる様子のない衝撃作。
前面白黒でノワール感やシリアスな雰囲気が、自分もまるでその中に迷い込んだような没入感、時折かかかる沈黙を破るような鋭い音楽もかなり印象的。
何より元々考察とか大好きなヲタク気質な自分は、久々に頭使いながら観る映画が観れてご満悦。
それもこの短さだから集中力も続くし、かといって濃すぎてとても短く感じないし低予算で良くできているなとしみじみ。
ちりばめられたピースが合わさっていったと思ったのに、最後の最後にそれを否定されたような予測できない結末。
個人的にはのちに濃くなるSFやアクションのテイストよりも、このぐらいシンプルでも印象が強いこちらの方がノーラン監督の根底のセンスの良さが際立っていると思ったので、かなり好きな作品でした。
