さすらい農場

幕末太陽傳のさすらい農場のレビュー・感想・評価

幕末太陽傳(1957年製作の映画)
4.0
日活創立100年記念!若いね。
昭和32(1957)年 モノクロ映画のデジタル修復版であって、カラーリマスターでは有りません🤟
冒頭の[現代の品川宿]映像が非常に興味深い。すごい戦後感!(この時代の流行語は『戦後は終わった』 )
まだ東京タワー🗼も有りません。
物語の時代は、明治維新6年前の文久2(1862)年。幕末ニッポンの夜明け前。
江戸の大遊郭街品川宿のドタバタコメディ。
堂々と無銭飲食する図太い[居残り佐平次]チャキチャキの江戸弁で四角い顔のフランキー堺が楽しい。
人気遊郭[相模屋]のナンバーワンを争う[おそめ(左幸子)]と[こはる(南田洋子)]など、ちゃっかり感がたくましく気持ちいい(^^)。高杉晋作(石原裕次郎)が時代のシンボル[太陽族(←当時流行のヤング)]。
モノクロだけど鮮やか。
キャラの明るさは色が見えてくるよう。
散りばめられた落語ネタはもはや伝統芸能の世界!
伸びをする犬にまで江戸情緒を感じてしまいます。
たまに里帰りしたくなるニッポンの心🎌