幕末太陽傳の作品情報・感想・評価

「幕末太陽傳」に投稿された感想・評価

scotch

scotchの感想・評価

3.0
現代の映像から始まるが時代劇。日本コメディの傑作らしい、評価も実に高い。
どうやら私は時代の壁を越えられなかったようだ。全然面白く思えず。どうやらグランドホテル形式ってやつも合わないようだ。
フランキー堺の軽妙世渡り術を楽しむことができず、裕次郎の出演もなんだかむなしく思えてしまった。デジタル修復版を鑑賞。
miyajima

miyajimaの感想・評価

3.0
久しぶりの昨日の1本。
面白いと云えば・・・?
面白く無いと云えば・・・?
ボクにはわからない1本なんです。
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

4.1
多くの人が出入りする遊郭を舞台に、騒がしいシーンの数々を次々にテンポよく繋いでいくエネルギーに満ちた良作。女郎二人のキャットファイトのごちゃごちゃ感など楽しい。
終盤の客の親父さんとの会話で、顔のクローズアップの連続で少しずつ更に寄って行く演出なんかも面白い。
卑俗な市井の人々の生命力が強い印象を残す。やはり本作の成功は役者の魅力によるところも大きいのではないだろうか。
色男の困った顔が魅力的な岡田真澄、軽薄で調子のいいドラ息子を好演した梅野泰靖等々。
その中でもやはり主演のフランキー堺が光っている。ヒョコヒョコ軽快に歩く様が愉快。がめつくてだらしなく、どこかニヒルだが憎めない素晴らしい人物造形。焼き討ちなんて興味がない、自分の懐さえ暖かくなればという態度に清々しいものを感じる。あまりに良いキャラをしているので、三枚目ながらモテる上に女性に興味無しという設定にも納得させられるところがある。
常にニヤニヤしているフランキー堺が、咳に言及された時にのみ一瞬見せる真顔が悲劇を予感させて、コメディの本作に深みを与えているのだが、意外にも作中では死は描かれない。確かに観客に予感だけを与えて、なお一目散に走っていく彼をラストカットにするのが上品だな。
「幻のラストシーン」はちょっと見てみたかった気もする。
川島雄三監督。フランキー堺。日本映画の至宝。落語の「居残り佐平治」「品川心中」「三枚起請」などを翻案。口八丁手八丁のフランキーはまさに適役。素晴らしい。遊郭の群像劇としても楽しく面白い。パワフル。
(ジェリー藤尾とかミッキー安川なんかはハーフだったんだろうけど、あの顔でフランキーは笑っちゃう。まあ、フランク永井、ペギー葉山、ディック・ミネ、トニー谷なんてのもいたけどね。それを言ったら今も、サンプラザ中野はいるしリリー・フランキーもいる。カールスモーキー石井、ユースケ・サンタマリア、トータス松本なんてのもいるか。あれ?ジャイアント馬場とかアントニオ猪木とかもそうか。どうしよう、止まらない。とりあえずのシメは、ケーシー高峰。あるいはポール牧。)
川島監督の「しとやかな獣」とかが好きで観たら思っていたのと違った。
この時代の人がたくさん出てくるもの苦手なので(誰かわからなくなる)もっかい観ようと思った。
ゴト

ゴトの感想・評価

4.6
夭折の天才、川島雄三の代表作にして日本映画界に燦然と輝く娯楽映画の傑作。

個人的に宴会のシーンが面白い映画は全部面白いと思っているのだが、この映画は終始宴会騒ぎをしているような楽しさにあふれている。とにかく観て欲しい。白黒映画に抵抗のある人もいるかもしれないが、まず観て欲しい。

モノクロに慣れていない人に少しでもこの映画に興味を持ってもらう為に何を言ったらいいのか、とぼんやり考えたのだが、浮かんできたのはフランキー堺演じる左平次=こち亀の両さんだった。人情味にあふれ、幕末の遊郭で起こる悲喜交々の騒動を常識破りなやり方で軽快に収めていくさまは観ていて心地良い。カッコつけなくてもカッコいい、そういう本当のカッコ良さが伝わる映画だと思う。古典落語がベースなので、観終わった後にそっちを聞いてみたりしても面白いかも。

それにしても、若かりし日のファンファン大佐がJOYにしか見えない
みず

みずの感想・評価

3.9
神保町シアターで。

喜劇と悲劇は表裏一体だと本当に思える作品。
皮肉が効いてる作品ですごく好みだった。
人を信用するな
なんて本当にごもっともだと思う。
あの明るい性格の中で、たまに見える無表情があのキャラクターの全てを物語ってると思った。

普通の映画としても、商業映画としても
成功してる映画だと思った。
tarouman

taroumanの感想・評価

5.0
神保町シアター。幸せの2時間弱。
オールタイム主演男優賞もののフランキー佐平次。これを見てからは落語の居残りはフランキーしか浮かばずイメージが違うともう聞けない。
唯一苦手だった長州石原軍団も免疫力がアップしてか気にならず、ついにこの映画に死角はなくなった。
都内に嵯峨谷というそばチェーンがあり、ここはなぜかBGMにエンドレスで志ん生を流すというなかなかのいかれ具合なのだが、設備が整うなら是非本作も流しっぱなしにしてほしい。
何度見てもサイコーです。すべてのカットが愛おしい。文句なしの満点。
あらき

あらきの感想・評価

5.0
最高だ〜〜〜〜!左幸子心中未遂のくだりがすごく好き
実は今まで裕次郎にピンときたことはなかったんだけど今回やっと魅力がわかった
けどわたしはフランキー堺の方が好きです
おかしいのに、かなしすぎる。なかなか咀嚼できませんね、この映画は。川島雄三シンポジウムがきっかけで来た「幕末太陽傳」。大学生の時に観て以来、二度目ですが、前よりグッと沁み入った気がしています。死が前よりも近くに感じられるからかもしれません。
いのさん。居残り佐平次さん(フランキー堺のキャラクター)、かなしすぎるでしょう。誰も信じてないから、ああいう処世術が身について、でも結局誰のことも信じられないのでしょう。たまに真顔になる刹那、切なすぎるでしょう。死期を悟って、軽快に走る……。希望としてはまだまだ生きてほしいが、空元気に見えすぎる……。(終わった後、一緒に観た友人と話していたけど、小学校の人気者ってこのタイプだなあ、確かに。道化。自分にも身に覚えがあるし、うちの兄なんかまさにこのタイプだなあ。滑稽にならないととてもじゃないけどそこにいることが耐えられないんだよな。)
今のやつでも十分に自分ごと化しまくりですが、現代の品川宿へ走っていくという幻のラストがあれば、より、現代ってものへの接続を感じた気がします。
とても面白い映画だったけど、ずーんってなってる。。
すぐれた喜劇は悲劇を有する。ユーモアとペーソス。ああ、どえりゃあ名作なんだけど、こんなに落ち込むやつなのか。胸をえぐられる。フランキーの身のこなしが軽くて、表面上の話は明るいだけにさ。人生、儚すぎ。走馬灯のような人たち。みんな愛らしい。みんなみんな生きて、みんなみんな死んでくんだ。墓のシーンでかなりずーんってなった。(元になった落語、「芝浜」や「品川心中」をチェックします!) 菅井きんが当時31歳というのにびっくり。。晩年と変わらないような。。すげ。石原裕次郎よりも小林旭よりも、二谷英明がっすっきー♪(永野の、ピカソよりゴッホよりラッセンがすっきー♪のリズムに乗せてね)
あと、左幸子と南田洋子のキャットファイト、本気だし、かわいいし、見応えありまくりでした。川島さん、ケンカシーンの空間の使い方がすっごいわー。熱すぎる風呂に我慢して浸かりながらお互いに「いいお湯ね」って(二人とも惚れてる)フランキーに言うとこ、いつの時代も女同士のマウンティングってあるんすね、と笑いました。
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