幕末太陽傳の作品情報・感想・評価

「幕末太陽傳」に投稿された感想・評価

ろ

ろの感想・評価

4.6

古典落語がてんこ盛り。
すごい面白かったなぁ。

はじめ、江戸の早口言葉が聞き取りにくくて、日本語字幕付きで見直そうかと思ったら収録されておらず、わぁどうしよう、観るのやめよかなと思いました。
でも、フランキー堺さんの喋りが噺家さんっぽくて。それでよくよく観ていくと、話も落語ベースということが分かって最後まで楽しめました。

わたし、落語かじりたてなのであまり知らないんですが、「三文起請」は笑ったわらった。
夫婦の証、それが起請文なのですが、この映画ではなんと親子が同じ遊女に入れ込んでしまう。しかも二人とも起請文をもらっていることが分かったからさぁ大変!くっくっく、と思わず笑いがこぼれるシーンです。


主人公の佐平次は一文無しのくせに遊郭へ。
仲間たちと飲み食いどんちゃん大騒ぎ。
翌朝「あとは俺に任せろ」と皆を帰し、一人残る。
散々長居をした挙句、金がないことを若衆に打ち明けると、自らその店の手伝いを始める。

遊女同士のバトル、遊郭に出入りする武士、遊び人の若旦那。
それぞれのトラブルを佐平次がお助け。

人気があった遊女おそめは今やすっかり落ち目。気前のいいパトロンもいない。
そこで、心中を決意。貸本屋の金ちゃんを相手に選ぶ。
しかし金ちゃんを川に突き落としたところで店のものに呼ばれ、未遂に終わる。
数日後、死んだはずの金ちゃんが目の前に現れて…。
おそめの布団に金ちゃんの戒名が置かれ、死体を入れた桶が登場、なんかすごくいい。みんな怖がっているのに、左平次が冷静なのも笑える。


遊女こはるに入れ込んだ地方客のしつこさ。それに困っちゃう佐平次。
墓場のラストシーン、あのやり取りが大好き。
しかし監督は別のラストを考えていたようで、そちらも観てみたかったなぁと思ってしまいます。


落語、落語たのしいなぁ。
いつか寄席に行くまで、聴いたり読んだり観たりしていきたい。
moony

moonyの感想・評価

3.7
楽しかった。でも少なく見積もって3割は話が聞き取れなかったので昔の言葉を聞き取るための能力と知識があればもっとおもしろく観れたはず…
とりあえず落語聞いてから映画観てみよう
フランキー堺が小粋でコミカル。心地いいジャズのリズム。コミカルなだけじゃなくて、生きることへの庶民の意地があっていい。でも、歴史とか江戸の暮らしの知識が無いから、字幕付きで観たいなぁと思ってしまった。「起請文(きせいもん)」とか初めて聞いたから頭の中で漢字変換できなくて…。
KanKawai

KanKawaiの感想・評価

4.0
1957年作品のデジタル修復版。幕末、品川宿の女郎屋を舞台に繰り広げられる喜劇。古典落語"居残り佐平次""品川心中""三枚起請"などをモチーフに。フランキー堺、南田洋子、左幸子、石原裕次郎など往年のスターは若く美しく格好いい。
映画男

映画男の感想・評価

4.0
すこぶる最高。心意気の映画という感じ。人間がみんな生き生きして、観ていて気持ちがいい。

セットも相当作り込まれているように見えるが、映画自体はB級映画のような、好き放題やろうぜ感も漂う。この塩梅がニクい。たまらん、最高。

そんで、フランキー堺。素晴らしい役者やな。
独り言

独り言の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あのご隠居、あの若旦那、あの佐平次、あの花魁。
落語好きには堪らない。

個人的にはイケメン枠?なのかなんなのかわからないけど1人時代が間違ってる様な石原裕次郎が浮いてた。
初見は学生時代(1980年11月)に高田馬場ACTミニシアターだったので、35年ぶりにデジタル修復版で、本日(2015年1月12日)、再見。


テンポ良く、愉快な映画ではあるものの、「計算し尽されたコメディ」というにおいがプンプンして、とても笑える映画ではなかった。

カメラワーク、拍子木を打ち鳴らすタイミングなどなど、全てが完璧すぎるのだ。


遊郭で立ち回りの上手い居残り男(フランキー堺)は軽妙であり、遊女たち(左幸子、南田洋子)や父親の借金による奉公人(芦川いづみ)なども素晴らしく、そこに尊王攘夷の武士たち(石原裕次郎など)も確かに上手く描けた映画であり、「褒めようと思ったら、いくらでも褒められる映画」である。

しかし、この「スキの無さ」が逆に映画を縛っている感がしてしまうと、少しシラケてしまう感じはする。
自分が時代劇とかが苦手なのは何よりも聞き取り辛いのと古語(?)の意味が分からん所にある。ましてや字幕なしで「テヤンでい!」と言われれば、もう厳しいのである。

一番期待していたジャケットの色彩何処へやら、全編白黒。
かどうかも分からずリタイア。
鑑賞時間25分。


こういう古い言葉の映画を楽しめる良い案でもあれば教えてくんなまし。
tsuru

tsuruの感想・評価

5.0
音楽とテンポがよくてフランス映画のようでした。居残り佐平次でいのさん。花魁が廊下を走り回るところが好き。
ごじ子

ごじ子の感想・評価

3.5
名画座にて念願の鑑賞。いやカッコいい、気持ちいい。カオスっぽいのに混乱しない。フランキー堺が色男に見えるのも騙されてる気はしない。言語化して表せるような明確な教訓はないけれど、何か得た、直接身体に届く栄養のようなもの。
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