尿道流れ者

幕末太陽傳の尿道流れ者のレビュー・感想・評価

幕末太陽傳(1957年製作の映画)
4.2
とても面白いコメディ。登場人物の性格や感情がとても豊かに描かれている。女郎同士の喧嘩など、少しハラハラするような場面もあるが、そこにも全体を包む安心感があり、最後は絶対に笑いになる。ディズニーやチャップリンのよう。人々の揺れ動く感情が描かれるなかで、フランキー堺だけはどこか達観したおり、心の中が見えないが、すべを諦観していて流れに身を任せているようにもうける。生きていく術はあるが、生きていく意志やパワーを感じなかったので、ラストシーンにモダンタイムスのような力強さをあまり感じなかった。