ぐり

ルート29のぐりのレビュー・感想・評価

ルート29(2024年製作の映画)
3.1
色がきれいだった
トンボのピンクとハルの水色が景色に映えていた

森の中をハルとトンボとじいじで行進するシーン
病院でトンボとハルのお母さんが出会うシーン
ドライブインの内装
時計屋さん
商店街の人々
シャケ師匠との森の生活空間

記憶に残るシーンが多かった

綾瀬はるかが綾瀬はるかじゃなくてトンボだった
大沢一菜は大沢一菜だった


わたしはロードムービーはあまり好みじゃなくて
だから、この作品もやはり少し疲れた

でも
トンボはハルのそばにずっといて
ハルの歩く横とか後ろとかにずっといる
前にはいない

ハルが「トンボは明日もいる?」みたいなことを聞いていた
トンボは「うん」と答えたと思う

トンボはハルに「今までずっと独りだったけど、ハルがいなくなったときさみしいと思った」というようなことを言っていた

ハルの存在、トンボの存在
それらが調和する

風変わりな周辺の人々が違和感を与えるが
2人の存在が、それすらも調和していく


映像もきれいだった
こちらあみ子を彷彿とさせる、カメラが横移動する映像
はじめの方の修学旅行生たちの映像
病院でのトンボを追う映像
引きの画角が落ち着く

画面の切り替えで虫のインサート?が挟み込まれるのもこちらあみ子同様だ
ダンゴムシが足を這うシーンも

ハルの人間性ももっとみたかった
もう一回観たら、もっといろいろ感じられるかも知れない
もう一度観たい
ぐり

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