カプカ

がんばっていきまっしょいのカプカのレビュー・感想・評価

がんばっていきまっしょい(2024年製作の映画)
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原作小説をかなり大幅に脚色し、少女達の青春物語となっていました。
スポコンアニメとしてではなく、「がんばる」がわからなく無気力な状態から次へと漕ぎだす理由を見つける物語と。
少女達が自分自身を見つめ直すきっかけとしてボート部には青春が詰まっていました。

『がんばっていきまっしょい』アニメと原作小説両方見たけど、原作というより原案ってぐらい別物過ぎて驚いた。
あだ名は同じでも登場人物の名前が全員違って、性格も別、方言や時代が違うってのもあるけど
原作はやる気はある子だけど、アニメは逆で頑張ることの意味が見つからない子が主人公だった。

原作小説でも運動部経験が無い女の子達というのと全然勝てないってのも同じなんだけど
原作小説はフィクションも混ぜならの私小説なので生活感がある思い出として劇的じゃない学生時代を振り返るのだが
アニメ版は女子同士の特別な時間のアイドル映画っぽい青春友情物語だった。

原作意外なのがチーム内の女子との話はそんなに多くなく
幼馴染の男子の話が多く、同性愛者の男子も出て来たりもした(実際は様々な人を合わせた人物像で同性愛の人は完全架空らしいのだが)
そして主人公はギックリ腰になって部活を休部していて、最後はボートを漕がないで大学以外の進路をみつけ写真にのめり込んでいくようになっていく。

原作と同じシーンが全くないわけじゃなくて、原作の持っていた勝ち負けより大事な物ってのは受け継がれてたと思うし。
終盤の挫折するタイミングとかは結構近い感じはあったと思う。

人気女性声優陣のアニメだけどあんまりお客さん入ってないらしいね。
有名俳優やお笑い芸人、タレントが声優に起用されると非難されることが多いけど
だからと言ってアニメファンは人気声優を使えばちゃんと来てくれるわけじゃないのが難しい所だよなぁ。


櫻木優平監督って見た目アニメキャラっぽいよね。
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