ボブおじさん

対岸へ: ダイアナ・ナイアド物語のボブおじさんのレビュー・感想・評価

3.5
あれ⁈この映画先日見たばかりだぞ⁇
先日見た映画とは「ナイアド その決意は海を越える」のことだ。

本作は、その主人公で64歳でフロリダ海峡を泳いで渡るという偉業を成し遂げたスイマー、ダイアナ・ナイアドのドキュメンタリー映画だ。ストーリーが似ているのは当然だが、驚いたのは実際のナイアドが映画で演じていたアネット・ベニングにそっくりなことだ。正確にはダイアナ・ナイアドを演じたアネット・ベニングが本人にそっくりだったのだが😅

更に驚いたのは、ナイアドの親友でありコーチでもあるボニーがジョディ・フォスターそのまま❗️冗談抜きで最初にあの独特なメガネ姿で映った時は思わず声が出そうになった😊

11歳で実の父親、14歳で水泳部のコーチから性的な虐待を受けた彼女は、その怒りを水泳にぶつけるしかなかった。様々なマラソン水泳の記録を塗り替えたナイアドだが、唯一成し遂げられなかったのが〝水泳界のエベレスト〟と呼ばれるキューバ-フロリダ間の横断だった。

劇映画版でも登場していたが、船長をはじめとする各分野の専門家によるサポートクルーは総勢35名。まさにチーム ナイアドだったことがよくわかる。

特に毒クラゲに刺された場面は、事前に見ていた劇映画版の演出が決して大袈裟ではなかったことが伝わってくる。

製作されたのはこちらが先だが、「ナイアド その決意は海を越える」を見た後にこのドキュメンタリーを見ると劇映画版がいかに実話に忠実に作られているかがよくわかる。そして主演の2人の役作りの凄さを再認識することができる😊

結果は誰もが知っている。だからだろうか、このドキュメンタリーの中で栄光に包まれた成功の場面は、ラストの数分間のみ。あとは失敗に次ぐ失敗の連続。それでも諦めずに〝ワンモア〟と叫ぶナイアドの心の強さには恐れ入るしかない。


〈余談ですが〉
Netflixで適当に探してたまたま見つけたこのドキュメンタリー。まだ誰もレビューを上げていないので、これが1番目のレビューのようだ😊