KEI

劇場版すとぷり はじまりの物語〜Strawberry School Festival!!!〜のKEIのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

総じて、「すとぷりの映画」としては成功、「映画」としてはツッコミどころ満載という感じ。

話の筋としてはめちゃくちゃ王道で、「バラバラの個性の人が集まって、色んなことやってくうちに本当の仲間になっていく」とか「音楽に遠慮がちだった主人公が、終盤で本当の気持ちをうちあけてボーカルとしてライブする」みたいな感じ。

すとぷりのメンバーがプロデュースを行っているからか、キャラ一人一人の性格だったり得意なことやってる事がよく分かる内容になっていた。
ここぞ!って所の演出の作画が気合い入ってたり、あたかもこっちに語りかけてくるようなセリフ(莉犬に対してだけど、「俺たち一緒じゃないとか考えられない!」って画面に語りかけてきたり)があったりと、ファン喜ぶんやろうな〜って演出がいっぱいあった。

主題歌をHoneyWorksが手がけてたり、人気声優がいたりと、演出部分はよくできていた。ファンに対しては真摯で、ファンがみたいものが入っていたと思う。


一方、映画としてはまじで謎な部分が多い。
なんで学生の設定で話作ったかもよく分からんかったし、1人しか音楽やってる描写なかったのに急に「バンドやろう!」とかみんなで言い始めるし、はじまりの物語とか言ってたのに別に過去の実話でもないし今のすとぷりに繋がるような演出は少ないし、急にバカクソ雨降って校舎ぶっ壊れるしと、ツッコミどころ満載。

1番謎なのは、なんで
グループ名をすとぷりにしたのかって所で、グループ名決めるところで本当になんの理由も脈絡もなく「すとぷり」って単語が出てきてびっくりした。理由を教えてくれよ始まりの物語なんだから頼む。
「映画ですとぷりの魅力を伝えよう!」が先行してて、物語の細部がちょい適当に見える。

物語はツッコミどころ多いけど、すとぷりファンに対して魅せたい演出がちゃんと散りばめられている印象だったので、全然くそ映画じゃない。普通におもろい。
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