風来のリヨナ

サユリの風来のリヨナのレビュー・感想・評価

サユリ(2024年製作の映画)
4.5
うちを良く!外を良く!

念願のマイホームを手に入れた神木一家。中古とは言え、姉弟には部屋も与えられ、仲良し祖父母も一緒な幸せそうな様子。唯一、末弟が「ちょっと怖い」と怯えてたり、痴呆のある婆ちゃんが空中見てたりするけど、まぁ大丈夫よ。

大丈夫ではなかった。明らかに邪悪な何かが潜むこの家。やたら皆つかれてる感じだし、怪我人は出るし、ついには死人まで出てくる始末。もう駄目だ…おしまいだ…「復讐じゃあ!」復讐が始まります…みたいな。



正直あんまり興味無かったのが、映画館予告で「復讐じゃあ!!」と叫んでるお婆ちゃんに持っていかれて足を運びました。コミックを原作に、我らが『コワすぎ』白石監督の手で映画化されたホラーエンタメ!面白〜い!!

前半はしっかりめにして、容赦の無い家系ホラー展開!そして後半はもう言わずもがな。あほあほ…いや、でも少しだけしんみりもするような、新機軸の霊媒アクションで場内は笑いの渦。この後半からの始まり方よ…。一体何を見せられているのだ。でもホラーなんだよな〜〜。

この映画の基本の理念にあると思われる、”お化けとの対峙はビビった方がやられる”という、さながら武闘派のメンチ切り的な感覚。これがなんか凄く理解出来て親しみやすいのがかなりツボでした。

本作、清潔な精神の人には合わないのも分かるので、是非他人の言葉など振り切って確かめることをオススメします。命を濃く!

個人的に気に入ったのは、元気ハツラツのあれ、フスマが光と共に開くとこ、「そうよ、犯罪よ」です。
風来のリヨナ

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