芸術は才能や幼少期からの歴がものをいうと思っていた、この原作を読むまでは。
この作品はフィクションだけれども、芸術は孤独であり、また集団で挑むものであるという逆説的な存在だと気づかせてくれる。
自分の色をだしつつも表題に沿って作品を描くというのは簡単なことではないと思う。だからこそ森先輩の好きな絵しか描けないというのは至極真っ当なことであり、僕もそちら側の人間だ。
脱線してしまった。芸術は努力で駆け上がることは可能だという希望やそのためにどれほどの集中と選択を迫られるのかを描き切った原作を活かしてほぼ忠実に作られた作品だとこの作品を鑑賞して感じました。
好きな原作だったからこそ実写化には少し身構えて不安も感じていましたが、そんなことは杞憂でした。原作ファンで観るのを渋っている方がいましたら安心して観に行って大丈夫です。僕が保証します。