ポスターが印象的な本作。
如何せん上映館が少ない。
何とか都合をつけて、鑑賞してきました。
ストップモーション・アニメーターの母を持つ主人公は、母の病気のため、代わりにストップモーション・アニメを母の指示を受けながら作成しています。
しかし、この母の指示が細かいし厳しい。
心底疲れてきているときに、母が脳梗塞で入院します。
それを期に、自分のアニメを撮ろうと彼に部屋を用意してもらいます。
リフォームだかなんだかのためにほとんど入居者はいないと聞かされていたのに、一人の少女に出会います。
奇妙な歌を歌っていたり、えらくずけずけと他人のところに侵食してくるタイプの少女。
作成しているアニメーションに対して、面白くないとケチをつけ、自分の構想を話し始めます。
ここから、おかしな方向に進んでいきます。
パペットに肉を使ってみたほうが良いだとか、死んだキツネの毛を使ったり、たばこの灰をパペットにかけてみたりと。
一番の問題は、主人公が自分で何も考えられないところ。
話の続きを考えても思いつかず、結局少女に振り回されます。
こんな感じで話が展開していきますが、どこまでが現実で、どこからが妄想なのか、もしくはすべて現実なのか。
観ていて正直わからなくなります。
結局、母親から言われていた「操り人形」という呪縛に取りつかれてしまったまま、抜け出せなくなってしまったということなのでしょう。
最後は、そんな終わりでいいのか?と思った作品でした。