マーくんパパ

紐育の波止場のマーくんパパのレビュー・感想・評価

紐育の波止場(1928年製作の映画)
3.7
波止場を舞台にした芳香あるフランス映画は多いがコレはハリウッド映画、でもフランス映画のようなムードは漂う。貨物船罐焚き火夫ビルは過酷な労働から解放されて一夜限りの久しぶりの接岸上陸、夜の港町に繰り出すがそこで飛び込み自殺する女メイを助ける羽目に。上役機関士の冷え切った夫婦仲とメイへのチョッカイ、ビルは酔った末に衝動結婚式挙げるも翌日は船乗りの運命、メイを置いて波止場を離れるが…。限定された時間と場所で繰り広げられる男女の出逢いと喧騒が男の哀愁帯びて伝わるこの年のキネ旬1位選出映画でした。