愛人 ラマン／恋人・ラマンのマーくんパパのレビュー・感想・評価

1929 年フランス領インドシナを舞台にした華僑中国人青年とフランス人少女の恋愛映画。途中までは金持ち青年が貧しい家庭の少女を結婚する気も毛頭なく欲望晴らす愛人として交際し続ける愛欲劇。ただ面白いのは貧富の差では華僑に軍配上がるが、人種としてはフランス国籍持って白人社会に住んでる少女に部がある点。植民地らしい領内の風景と生活描写に加え、快楽と金の援助を与え合う関係から離れがたい愛の関係に2人が変わっていき、出逢いと同じ船でフランスに帰国する少女をそっと港物陰の車から見送る青年で余韻を残し愛欲ポルノまがい路線からしっかり高尚なラブストーリーになりました。