紐育の波止場の作品情報・感想・評価

「紐育の波止場」に投稿された感想・評価

No.39[中間字幕で会話すんなや、スタンバーグのサイレント三部作②] 68点

スタンバーグは生粋のドイツ人だが、幼い頃からアメリカに居たためデビューはアメリカだった。そしてハリウッド初のギャング映画「暗黒街」で頭角を現した彼は本作品及び「最後の命令」を撮った後、ドイツに凱旋帰国して「嘆きの天使」を撮る。私は勝手に「暗黒街」本作品「最後の命令」をサイレント三部作と呼んでいる。理由はCriterionからその三つで箱が出ているから。

粗野な火夫が1日だけ上陸したニューヨークで入水自殺しようとした女を助け、彼女と惹かれ合っていくという話。夜中に叩き起こされた神父が超面倒くさそうに挙式に立ち会うシーンは中々面白いが、全体的にナイーヴすぎる印象を受ける。嫌いじゃないけど、純朴さであれば「サンライズ」の圧倒的勝利。

また、本作品を見る限りスタンバーグはトーキー寄りの思考を持っていたらしく、セリフの字幕が大量に入っている。サイレント映画の中間字幕同士で会話するとかイカれてんだろ。

でも、霧が掛かった波止場とか酔っ払いだらけの酒場などセットはしっかりしていて"画"としての満足感はある。

主人公の火夫を演じたジョージ・バンクロフトは私生活でもクズだったらしく、また海軍出身という出自に固執したせいで演劇界ので仕事は早くに失ったらしい。火夫まんまなら近くに居て欲しくないよね。
yadakor

yadakorの感想・評価

2.0
酒場がリアルでロケっぽい(セットなのかな?)
サイレントも物によってはやたらセリフが多くてほんとに見辛い
ヒロインふくめ、現代の女優よりふっくらした女性が多い印象
昔かたぎの男と綺麗な女性の「粋な物語」。
ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督のサイレント映画。

ニューヨークに寄港した船から1日だけ上陸する火夫たち。その中に、ビル(ジョージ・バンクロフト)も居る。
ビルが川で自殺しようとした金髪女性を助ける。成り行きで、二人は酒場で結婚するが、ビルは「俺を陸につないでおくことは誰にも出来ない」と行って、また船に帰っていく。
しかし、船に戻ったビルは、女のために川に飛び込んで泳いで陸に戻る。
女は部屋に居ない。夜間裁判で「なぜ質屋の物を持っていたのか?」と問われて拘留になった女を見て、ビルは「俺が盗んだものだ」と出て行き、女は釈放、ビルは女房に「待っててくれ」と言って……。

なかなか楽しい映画だった。
勧められたサイレント映画(1928年)。

女が海に飛び込むシーンや針に糸を通すシーン、ハッとさせられる。良い。あとサイレント映画だから音楽の使い方が面白い。

そして当時の男性観を露骨に表した?漢の中の漢ビルであった。
ヴェルナー・シュローターやダニエル・シュミットお気に入りのサイレントらしいから見てみたけどちょっとガッカリ

序盤にあった夜の波止場の一連のシーン等良い映像もいくらかあってそれは良かったが、それ以上に字幕の多さに辟易

もっと文字じゃなくて映像を見せろよと言いたくなった
素晴らしき放浪者的飛び込み。どのショットにも豊かな奥行きがある異常さ。後ろが壁なら鏡で奥行きを出すという情熱。夜の光がまた良い。役者の顔なんて重要でないと言っているよう。素晴らしいトラックアウトが2回出てくる。銃声を示す鳥、なんでもっとわかりやすくしなかったんだろうか。
漢たちも男子力を磨くべし(笑)18

飛行機乗りも好きですが、船乗りも大好き♪
スタンバーグは本作と「暗黒街」に確定☆
船乗りが海に飛び込む理由は二つある。
人を助ける時ともう一つは…(*´ω`*)

男女共にコレを観ずには死ねない級☆彡

バンクロフト 男子力 100%
猫

猫の感想・評価

4.5
まずは画面をまとわりつくような煙。終いには女の涙で画面が濡れるんだから、そんなん傑作に決まってる。
船の乗組員(石炭係)と、波止場で海に飛び込んで死のうとした女のラブロマンス。たいした話じゃないのだが、映像の美しさにうっとり。女優陣の美しさにうっとり。
サイレント俳優ってすごいよな。わかりやすく演じる必要もあるし。
この映画は目線1つ1つも丁寧に作られてるなと思った。
女が海に落ちるシーンの美しさ。どうやって撮ってるんだ。。モヤの光の加減とかも。そしてそして、潤んだ瞳の美しさ。やばい。サイレントすごい。
t

tの感想・評価

3.8
大型船の火夫と人生に挫けた女が寄港地で出会う。
夜の海と霧と光で構成される画面が美しい。そしてサイレントに関わらず酒場の喧騒が伝わってくるような躍動感。結婚に対する異様なハードルの低さには戸惑う。
ソフトフォーカスの適切な使い方。
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