マーくんパパさんの映画レビュー・感想・評価

マーくんパパ

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モア(1969年製作の映画)

3.3

コレも『渚の果てにこの愛を』と同じくM ・ファーマーの眩しい肢体と風光明媚な島の風景があるから何とか持っているけど退屈な映画。ヒッピー、ヒッチハイク、麻薬にフリーSEXと時代を反映してドイツからパリに>>続きを読む

ザ・ファイター(2010年製作の映画)

3.7

1990年代ボクシング元世界チャンプ(ただしマイナーリーグ)ミッキー・ウォードの自伝映画化。同じプロボクサーの兄ディッキーはかつて世界チャンプ、シュガーレイレナードからダウン奪って周囲からは英雄扱い受>>続きを読む

長い灰色の線(1954年製作の映画)

3.7

アイルランド移民のマーティ・マー軍曹のウェストポイント陸軍士官学校一筋50年の“喜びも悲しみも幾年月”人生をフォードが温かい眼差しで綴る。題名は仕官候補生全員の長い隊列行進のこと。ワイドスコープパノラ>>続きを読む

太陽の帝国(1987年製作の映画)

3.7

スピルバーグがアカデミー賞狙いに行ったけど獲れなかった映画⁈ 治外法権の上海租界地で裕福に育った英国少年ジェイミーが日本軍進駐で両親と別れ別れになり捕虜収容所での暮らしで逞しく生き抜く術を覚えていく成>>続きを読む

夢二(1991年製作の映画)

3.5

清順の大正ロマン三部作(陽炎座・ツゴイネルワイゼン)、夢二の夢と現実行き来して女を探し求める前衛ロマンを沢田研二が演じる。色彩美溢れた縦の構図は鮮やかだが、女たらし夢二を延々見せられても感慨は薄い。湖>>続きを読む

ウンタマギルー(1989年製作の映画)

3.7

字幕なしでは理解できない本土復帰前の沖縄方言、妖しげな満月の夜の毛遊び、三味の音色と共に庭先で陽気に歌い踊る島民たちetc。豚の化身・豊満な女マレーと関係持って親方に追われ運玉の森に身を隠した青年ギル>>続きを読む

(1995年製作の映画)

3.7

大正から昭和にかけて新潟の酒蔵豪商一家の当主(松方弘樹)を中心とした波乱と激動の一代記。絶対的家父長として家業発展に精出すが子宝に永年恵まれず待望の跡取り女児を得て“烈”と名づけ愛情注ぐが、幼年期に失>>続きを読む

スター!(1968年製作の映画)

3.4

ブロードウェイの大女優ガートルート・ローレンスの半世紀をJ・アンドリュースが演じたロバート・ワイズ監督ミュージカル長尺大作。長くて観終わるのに疲れた。本人回顧譚だからサクセスストーリーは分かり切ってい>>続きを読む

独立少年合唱団(2000年製作の映画)

3.8

親を亡くし山の中の全寮制中学に入学した道夫と道夫の吃りをイジメ級友たちから庇い親しくなる美しいボーイソプラノの声を持つ康夫とのナイーブな思春期の感性の交錯を描いた物語。脱走したいくらいイジメに悩む道夫>>続きを読む

フェリーニに恋して(2016年製作の映画)

3.6

『道』に魅せられてフェリーニの世界へ誘われる20歳のルーシーの物語、私も高校の時に地元の市民文化会館で『道』を見て一気にフェリーニフ映画に引き込まれた。フェリーニ事務所に無謀なアポしてローマに向かうル>>続きを読む

王子と踊り子(1957年製作の映画)

2.9

モンロー&オリヴィエ(監督兼任)のロマンスコメディ。英国王の戴冠式にやって来たカルパチア王国の大公が劇場で見染めた踊り子モンローを口説こうと大使館での晩餐に誘う。一夜限りの遊びのつもりが義母皇太后に気>>続きを読む

プレステージ(1976年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

欲しいものは手に入れないと気が済まない骨董美術品トレーダーのA ・ドロン、気忙しく待てない男の早死人生。M・ダルクに速攻求婚しアパートの新居の模様替えも急かして業者閉口、子供の出産も十月十日待てずに7>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

1961年ロバート・ワイズ監督の名作をスピルバーグが再映画化にチャレンジ。流石スピルバーグ二番煎じになる事なくダイナミックな歌と踊りを織り交ぜた前作に引けを取らない感動作になってます。トニーとマリア2>>続きを読む

荒野の渡世人(1968年製作の映画)

2.0

高倉健、日本刀提げて西部劇に出陣、バッタバッタと薙ぎ倒す!にして欲しかった。公開当時映画館に掛けられたポスター看板見て“絶対面白そう!”と観に行けなかったことが悔やまれたが観なくて良かった⁈ 幕末、勝>>続きを読む

栄光への脱出(1960年製作の映画)

3.4

ギリシャ・キプロス島にイギリス軍管理下で収容されていた大勢のユダヤ人たちが船で脱出しアラブ人居住地のパルスチナにイスラエル建国するまでを描く歴史叙事詞。アーネスト・ゴールド作曲この映画音楽は好きです。>>続きを読む

渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)

3.2

高校時代に原作読んだ記憶があるがカバー表紙のM・ファーマーの愛くるしいブロンド写真しか記憶に残ってない⁉︎ サイコサスペンス風味の愛の不毛ヒッピー映画かな⁉︎ やたらと画面に馴染まない音楽に戸惑います>>続きを読む

メル・ブルックスの大脱走(1983年製作の映画)

3.9

ルビッチ『生きるべきか死ぬべきか』のリメイク、ルビッチに負けず劣らず面白く仕上がっている。ナチスがポーランドに侵攻、ヒトラーを揶揄する人気芸人一座にも迫害の波が押し寄せる中、座長の妻に恋する英軍中尉か>>続きを読む

スクリーンで観る高座・シネマ落語&ドキュメンタリー「映画 立川談志」(2012年製作の映画)

3.8

“だんしがしんだ”から早10数年、でもこうして観ると残した芸は生き続けてる。流麗で美しかった志ん朝、型破り破天荒だった談志、どちらも大好きだった。志ん朝の「幾代餅」談志の「鼠穴」テープが擦り切れるくら>>続きを読む

橋のない川(1992年製作の映画)

4.0

住井すゑの原作映画化、以前今井正で映画化されているがそちらは未見。明治末期から大正まで奈良県小森の被差別部落に暮らす人々が偏見に蔑まれながらも気持ちを通じ合って暮らし差別の廃止を求める「水平社」設立ま>>続きを読む

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

4.0

(再)むか〜しTV放映で観た以来、カミュ–の不条理小説をヴィスコンティがマストロヤンニ主演で映画化。シャツも不快に絶えず汗ばむアルジェリアの暑い気候、養老院暮らしの母が亡くなった知らせを受けたムルソー>>続きを読む

同棲時代-今日子と次郎-(1973年製作の映画)

3.0

上村一夫の原作雰囲気とはこの2人ではちょっと違うかなという感じ。四畳半フォークあなたの優しさが怖かった「神田川」、貧しさに負けた「昭和枯れすすき」と当時“同棲”という言葉には特別な男女関係の響きがあっ>>続きを読む

馬鹿まるだし(1964年製作の映画)

3.6

山田洋次&ハナ肇による“馬鹿シリーズ”3作の第1作。シベリア帰りの安五郎が転がり込んだお寺の御新造さん夏子(桑野みゆき)に秘かな恋心を抱く。そして単純純朴で義侠心に厚く腕っ節の強さもあって人気の親分に>>続きを読む

大曽根家の朝(1946年製作の映画)

4.0

終戦翌年のキネ旬邦画ベストワン、長年観たかった作品をHulu接続でやっと観ること出来た。何不自由ない暮らしをしていた大曾根家の面々に戦争の暗雲垂れ込める。長男が思想犯で捕らえられた事で軍人の叔父は長女>>続きを読む

シネマ歌舞伎 人情噺 文七元結(2008年製作の映画)

3.6

人情噺落語の古典、古今亭志ん朝の「文七元結」大好きで繰り返し繰り返し聴いていた。歌舞伎仕立てで舞台化した山田洋次監督の意気とそれに応えた中村勘三郎の左官屋長衛兵熱演は評価するが映像化で逆に落語の語りの>>続きを読む

卒業試験(1974年製作の映画)

1.5

ここ数年で観た最低映画、下品低俗の極み。クリーム塗れに朝食塗れに泥塗れ。ソフトポルノもフランスで撮ると上品な『エマニエル夫人』に仕上がるがドイツで撮るとこんな下劣なストーリーになる。封切り当時、観に行>>続きを読む

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.9

田舎で生まれ育った人間には懐かしさ満載、野や畑で土の養分たっぷり吸って育った旬の食材を大切にいただく幸福感が画面から溢れ出してる。小さい頃の実家の食卓、朝の味噌汁の具は大体その朝おふくろが畑から捥いだ>>続きを読む

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.0

悪夢の2001.9.11,アルカイダによる複数航空機ハイジャック自爆テロ、2機が貿易センタービルに激突、1機もペンタゴンに墜落し目的を遂げる。残り1機(ユナイテッド航空93号機)は国会議事堂目指すも途>>続きを読む

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)

3.8

元裁判所調査官ベンハミンは自身が担当した25年前の新婚妻殺人事件を小説に書き始め過去を回想していく。今でも恋情持ち続けてる新任上司だった判事補イレーネや犯人の手に倒れたアル中だがインスピレーション高い>>続きを読む

オーケストラ!(2009年製作の映画)

3.8

かつてボリショイ・オーケストラの名指揮者だったアンドレイ、国家への反逆者として汚名を着せられ演奏仲間ともども解雇され今では掃除夫に身をやつしている。たまたま楽団支配人室の掃除中にFAXされて来たパリの>>続きを読む

メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

題名から想像したロマンチック映画とは大分違うストーカー男たちが蠢めく異色作。ハイスクール時代のファスナー事件を筆頭にザーメンワックスetc数々の下ネタやメアリーの悩殺姿が披露される。そして首ったけにな>>続きを読む

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

3.8

トイストーリーシリーズ始めて観た。大人の鑑賞にも耐える内容。誰しも経験する大人になって不要となるオモチャの整理どき、我が家でも捨てられず、かと言って成人して家を離れた子が持って行くはずもなく段ボールに>>続きを読む

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