マーくんパパさんの映画レビュー・感想・評価

マーくんパパ

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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.9

アパートで原子爆弾を作ることに成功してしまった中学理科教師。作れたことが目的で出来た爆弾で何かをしようなんて発想は最初からなかったけれど人間の悲しい業、世界で9番目に作ったことを認めて貰いたくて国会に>>続きを読む

モロッコ(1930年製作の映画)

3.0

モロッコを舞台に外人部隊兵士G・クーパーと酒場歌手M・ディートリッヒの恋物語。上官の人妻に手を出し危険な前線に送られる男と恋に落ち、最後は金持ち男のプロポーズを蹴り飯炊き従軍女になってまで砂漠の果てま>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.8

神父の子供への性的虐待問題に取組むボストン・グローブ新聞社のスクープ取材の実話を綿密にドキュメントタッチで描く。他紙に抜かれないように少数神父の地域的問題として早めのスクープで告発するのか、じっくり腰>>続きを読む

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

3.9

出てくる女3人のキャラが凄すぎる。才能の無さを棚に上げ女優として芽が出ないのは周りの人たちの所為だと思い上がりも甚だしい自意識過剰の長女(佐藤江梨子)、人生最大のハマり役⁈と思える程の熱演。どんなに小>>続きを読む

キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

3.8

恥ずかしながらキートン映画初めて観た。チャップリン&ロイドと時代の築いた無表情キートン帽トレードマークの大スター。どの映画が傑作かは判然としないが、この映画では探偵に憧れる映写技師が夢想で映画の中の登>>続きを読む

チルソクの夏(2003年製作の映画)

3.8

下関・釜山・海を挟んだ高校生陸上部、郁子とアン君のチルソク(七夕)の再会約束物語。両国親世代の敵視わだかまりを抱えた子世代の恋愛を70年代歌謡メロディ“横須賀ストーリー”“津軽海峡冬景色”“カルメン”>>続きを読む

薔薇のスタビスキー(1973年製作の映画)

3.7

トロツキーのフランスへの亡命で始まり再度追放される激動の1930年代ヨーロッパ。煌びやかな時代を飾った一人の実業家スタビスキーの興廃をアラン・レネがノスタルジームード込めて描く。政界疑獄に進展した実話>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.9

生涯、楽しい大ボラ話を吹きまくった父エドワードを息子ウィルはどう思ったかを問いながら、エドワードの人生を振り返る。小さい時からそんな父の冒険譚を聞かされ胸踊った日々も遥か昔、飽きることなく同じ話を繰り>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

3.4

出てくるメンツが濃すぎる。保険金殺人などの極悪非道の限りを尽くした獄門男(ピエール瀧)が娑婆でのうのうと暮らしてる同稼業の男(リリーフランキー)を告発する実話の映画化。スクープ雑誌記者(山田孝之)が正>>続きを読む

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.2

ジョニー・デップもディカプリオもまだ大ブレイク前、初々しさ満載した兄弟愛が沁みるハートウォーミングホームドラマ。知的障害抱えた弟アーニーと夫を亡くした悲しみから立ち直れない過食症の母を抱えて一家の大黒>>続きを読む

世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

3.6

ウディ・アレンが小粋な都会のミュージカルにチャレンジ。何やっても才能ある人はそれなりにまとめる。再婚セレブ一家の娘たちや、まだ妻に未練残す別れたヤモメ男アレンの恋の顛末をニューヨーク〜ベニス〜パリと場>>続きを読む

風花 kaza-hana(2000年製作の映画)

3.6

相米慎二監督の急逝で遺作となってしまった。母と断絶しているピンサロ嬢ゆり子(小泉今日子)と不祥事起こし謹慎中の若い文部官僚廉司(浅野忠信)、帰る場所のない2人がピンクのレンタカーで北海道をあてのない旅>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.1

全編ほぼワンシーンワンカット(擬き)で切れ目なく繋ぐ驚異の作劇、途中からそれに気付いてもう一度最初からどう繋いでいるのか見直した。楽屋裏の入り組んだ通路を使い舞台やドア越し外へ出る場面を上手く繋いでい>>続きを読む

チョコレート(2001年製作の映画)

3.9

黒人死刑囚に刑執行した刑務官ハンクとそれで夫を亡くし立て続けに息子も交通事故で失った黒人女レティシアとの愛の物語。親に隠れてチョコ食べる過食症のレティシアの子供、ハンクの食後デザートもチョコアイス、壁>>続きを読む

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

更生しようとする前科者を社会が阻害して再犯に追い込まれるパターンはよくあるが、これはその走りとなるラング渡米2作目の作品。濡れ衣着せられ死刑執行に追い込まれた男(H・フォンダ)が脱獄する際に神父を殺し>>続きを読む

モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

3.8

キューバ革命家チェ・ゲバラの青春時代の友人との南米放浪記。医学生の2人オンボロバイクに荷物たくさんぶら下げて南米縦断に出発、目的もなく世界を見てまわりたいと若いからこそ出来る青春の特権。日本でも本多勝>>続きを読む

嵐を呼ぶ男(1957年製作の映画)

2.5

“オイラはドラマー、ヤクザなドラマー”と怪我して片手スティックで歌うシーンが有名だがそれはまだドラマ中盤、しかしそこがこの映画で唯一カタルシス感じるシーン。裕次郎はヤクザのように破天荒なジャズドラマー>>続きを読む

運命じゃない人(2004年製作の映画)

4.0

アイデア、脚本力の勝利。皆んなで資金出しあった低予算映画でも全然負けてないあれよあれよのスリルの連続スクリューボールラブコメディ。暴力団組長も含めて冴えない面々がアレよアレよと思わぬ方向に引っ張られて>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.5

“リリィ・シュシュ”ってそもそも何者?ネットで飛び交う“エーテル”って何?ネットの主催者“フィリア”って誰? フィリアに共感する“青猫”って誰?と、んっ⁇がしばらく続く。画面は田舎中学校を舞台にした様>>続きを読む

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

3.9

前日観た『栄光のルマン』に続きレース映画連チャン。24時間耐久レースから最速競うF-1レース、しかもこちらはガチガチの実話。1976 年、感覚派で奔放プレイボーイのイギリス人ジェームズ・ハントと理論派>>続きを読む

まぼろし(2001年製作の映画)

3.8

S.ランプリングはあの『愛の嵐』の残像が今だに消えない。コレはもうあれから30年、忘れようとしても拭えないイメージが私にもあるように、本作ではバカンス先の浜辺で突然いなくなった夫の“まぼろし”がいつま>>続きを読む

透光の樹(2004年製作の映画)

3.7

東京のTV番組制作会社社長の郷(永島敏行)は25年ぶりに以前取材した北陸の刀鍛冶職人の娘千桐(秋吉久美子)と再会する。野中の六郎杉の幹に腰掛けていた清楚な高校生が離婚の辛酸も舐め今や痴呆の老父を介護す>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

4.0

時は1950年代、娘の親権問題を争うキャロルと写真家志望のデパート店員テレーズ2人が出会いお互い心惹かれていく、当時では当然偏見タブー視される同性愛を扱ったドラマだがそれがテーマかというとちょっと違う>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.8

過去、借金取りを殺害し服役していた男三隅(役所)が、勤務先工場の社長を殺し燃やした強盗殺人容疑で起訴される。本人も認めている2度目の殺人犯行、題名の“3度目の殺人”は誰が誰を殺したのか?罪の十字架を背>>続きを読む

誰も守ってくれない(2008年製作の映画)

3.9

加害者家族の人権問題にスポットを当て、犯人家族も責任の一端があるから迫害されても当然と容赦ないマスコミ追及やネットの誹謗中傷に晒され一生逃げ場のない人生に追い込まれる事の是非を問う社会派ドラマ。高校同>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.1

重厚にして軽妙、荘厳な煌びやかさと激甚な戦火、友情と虚偽が入り混じり地上とアンダーグラウンドで祖国ユーゴスラビアの運命が刻々と変わっていく壮大な物語。気炎を上げて進むラッパの隊列とその先頭に立つ主人公>>続きを読む

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.1

イギリス発祥の「クイズミリオネア」って日本でもみのもんた司会でやってたけど、同じような番組世界の何処でもあるんだネ。ヤラセ番組と冷めて観ていたが本作はそれを逆手に取って無学の貧困青年が生き別れの幼馴染>>続きを読む

サクリファイス(1986年製作の映画)

3.5

ベルイマンより難解⁈ 結局よくわからないまま画面から発する力に魅入られ見つめていただけ。沼地の一本道に植えられる一本の枯れ木、父は言葉を話せない幼い息子にどんな時にも毎日欠かさず水をやることを教える。>>続きを読む

スタア誕生(1937年製作の映画)

3.4

この時代からチャイニーズシアター通りのスターの手形足形あったんだ、知らなかった。ハリウッドでスターになること夢みた少女が実際に栄光を勝ち取る一方で落ちぶれ表舞台から消えるかつてのスター、その後何回もリ>>続きを読む

恋人たち(2015年製作の映画)

3.9

程度の差こそあれ愛しい相手を失い傷つく3組の恋人たちの群像ドラマ。通り魔殺人で妻を失ったアツシ(篠原篤)、一見優しい肉屋の男に惹かれる倦怠期の主婦瞳子(成嶋瞳子)、学生時代から心に想い続ける友人がいる>>続きを読む

探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

私立探偵大泉洋とボロ車運転手の相棒松田龍平コンビが、ある見知らぬ女からの電話依頼で地上げに絡んでの連続殺人黒幕を突き止める調査を請け負うハードボイルドミステリー。レイモンド.チャンドラーのフィリップ.>>続きを読む

0.5ミリ(2014年製作の映画)

4.0

家なし金なしヘルパーのサワ(安藤サクラ)が一癖ある孤独な老人見つけては押し掛け介護する奮闘記。老いをテーマにした映画は高齢化問題顕著になり始めた70年代『恍惚の人』あたりから沢山作られてきたが介護従事>>続きを読む

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

3.7

直木賞作家山口瞳の自伝的サラリーマン時代の点描。しがない洋酒メーカー宣伝部員の江分利満氏の日常生活、面白くない毎日を酒で紛らわせ家庭に帰れば喘息息子の心配や事業失敗した放蕩親父の借金にあくせくする様を>>続きを読む

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