マーくんパパさんの映画レビュー・感想・評価

マーくんパパ

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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.1

泣ける。生後間もない他人の赤ん坊を連れ去って偽りの母子として逃亡生活した4年の歳月、1番罪深いはずのこの女にどんどん感情移入してしまうのは何故だろう。不倫相手の子を身籠り離婚するとの言葉を信じて堕した>>続きを読む

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

3.9

脱走兵ウィットは現地ガダルカナルの島民と睦まじく過ごすも束の間、見つかり懲戒部隊の担架兵として最前線に送り込まれる。第二次大戦中、南洋で日本陸軍が制空権確保の為に築いた基地奪還を図る米軍最前線兵たちの>>続きを読む

廃市(1984年製作の映画)

3.5

夏の1ヶ月、卒論書くために静かな落ち着ける場所を求めてある地方の没落旧家の一部屋を間借りする大学生江口。(長崎県柳川市でロケした運河の町並み)緩やかで穏やかな風景を江口は落ち着くいい町だと言うが、旧家>>続きを読む

天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)

3.0

『天使のはらわた』土屋名美シリーズ第4作。このシリーズを劇場で観たことはないかも(記憶が薄れてる)⁈ 第2作の〝赤い教室〟が有名だが、この〝赤い陰画〟もキネ旬22位と評価高い。デパートガールの名美が友>>続きを読む

北京的西瓜(ぺきんのすいか)(1989年製作の映画)

3.6

日中親善友好実話。貧しい環境の中で暮らす中国人留学生たちの生活を助けるお人好し近所の八百屋〝八百春〟夫婦との交流物語。一度野菜をまけてやった事をいい事に大挙で押し寄せ好意に甘え続け、困ったことが起こる>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.7

働かない小博打好きの暴君夫にウェイトレスで稼いだお金も吸い取られ、愛のない生活にウンザリしているセシリア、町の映画館に通いスクリーン上の俳優に心ときめかすひとときが唯一の楽しみ。新しくかかった映画〝カ>>続きを読む

スピード(1994年製作の映画)

3.8

単純明快、『ダイハード』『インディジョーンズ』ばりのスクリューボール活劇。高層ビルエレベーター、路線バス、地下鉄と舞台を変えながら時限爆弾仕掛けた身代金目的の元爆弾処理警察官(D・ホッパー)とSWAT>>続きを読む

のど自慢(1999年製作の映画)

3.8

桐生市でのNHKのど自慢予選に出場する様々な人々の生活群像劇。地方回りの売れない演歌歌手とマネージャー、何の商売やっても上手くいかない子沢山の焼き鳥ピーコちゃん移動販売研修生、家族とのコミュニケーショ>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.9

最初は内容不明で困惑…。『フェリーニのローマ』のような散文的ベルリン街角スケッチポエムと思って観ていた。戦争で分断された祖国、戦争の傷跡があちこち残る廃墟の街並みでサーカス見る人たち、空中ブランコアク>>続きを読む

の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.6

森田芳光の劇場版デビュー作。公開時に観て、この軽妙な洒脱感、センスある監督だなぁと思っているうちに『家族ゲーム』『それから』と多彩な才能開花、そしてあっという間に鬼籍に入ってしまった惜しむべき映画人。>>続きを読む

午後の遺言状(1995年製作の映画)

3.8

前夜の『ストレイト・ストーリィ』に続き2夜連続で老いをテーマにした映画。軽井沢の別荘地に避暑で訪れた老舞台女優(杉村)とそこの管理人親子(乙羽&瀬尾)、嘗ての舞台仲間で今は認知症の老女(朝霧)がどうし>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.2

73歳のアルビィン・ストレイト爺さんが560km離れた隣のウィスコンシン州に暮らす10年以上諍いで絶縁している病に倒れた兄の所へ時速8キロのオンボロ芝刈機に荷台を付けて旅する実話ロードムービー。歩くこ>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.2

地方都市の中学三年生、台風一過の晩に校舎に閉じ込められた生徒たちが思春期突入の微妙に揺れ動く感情を爆発されるアングラ、アバンギャルド劇を観せられてるような映画。
この中途半端な子供と大人の端境期、踊り
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ナッシュビル(1975年製作の映画)

4.0

カントリーミュージックのメッカ、ナッシュビルを舞台にそこに様々な思惑を持って集う面々と、それらの熱気を大統領予備選挙に取り込もうとする面々の日常を『M・A・S・H』とは又違ったブラックユーモアテイスト>>続きを読む

トラフィック(2000年製作の映画)

4.0

麻薬撲滅に携わる3つの複線ストーリー。①メキシコ2大密売組織の親玉摘発に動く地元軍将軍と警察、しかし将軍は片方の組織と繋がっていた ②アメリカへの密輸入ルートの鍵を握るペーパーカンパニー社長を逮捕、妻>>続きを読む

戦艦バウンティ号の叛乱(1935年製作の映画)

3.0

1787年ポーツマス港から出航した戦艦バウンティ号の実際にあった乗組員たちの叛乱劇。南洋タヒチで奴隷用食料としてパンノキの苗木を調達することが目的だが航海中のブライ船長(C・ロートン)の専制横暴に耐え>>続きを読む

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

何ともやるせない思いにさせられる。題名からどこか一点でも救いと希望の光が差し込む再生のドラマだと思い、その一点は何かを探し続けたが…。函館の砂浜沿いのバラック小屋に住むタツオ一家、父は性欲だけ残った寝>>続きを読む

インドへの道(1984年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大作の巨匠デビッド・リーンの遺作。第一次大戦後のイギリス領インドで司法判事をしている息子ロニーを訪ねる旅に出て来た母親ムーア夫人と婚約者のアデラ。異国の地の文化や人に接する事を楽しみにして出てきた2人>>続きを読む

カビリアの夜(1957年製作の映画)

4.0

名作『道』の純粋無垢なジェルソミーナの再来、騙されても棄てられてもクヨクヨしないで生きていく無垢な夜の女カビリアをJ・マシーナが再度熱演。チビでお世辞にも綺麗と言えないマシーナの独特な仕草と表情、市井>>続きを読む

生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1985年製作の映画)

3.3

題名だけ見たら軽喜劇かなと思ったが中々ハードボイルドタッチの社会派ドラマでした(最近は何の予備知識なしで観てる)。
修学旅行参加拒否された仕返しに学校の旅行積立金と先生1人を拉致して車で逃走する不良中
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ノー・マンズ・ランド(2001年製作の映画)

4.1

1990年代のボスニア紛争を描いた戦争風刺映画⁈
夜明け前に前線交代でやって来たボスニア兵士たちが霧で道に迷って敵のセルビア部隊の前線に来てしまい機銃掃射を浴び負傷したチキだけが中間地点の塹壕に転げ落
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.5

記念すべき角川映画の第一弾を再見。メディア宣伝をフル活用した角川商法の幕開けでした。当時はTVつければどのチャンネルでも繰り返し予告編流してた。この後も〝かあさん、ボクのあの帽子どうしたんでしょうね〟>>続きを読む

十三人の刺客(2010年製作の映画)

3.6

1963年東映・工藤栄一作品のリメイク版(と言ってもこちらは観てない)。明石藩の将軍弟の殿様がとんでもない異常性格の残虐愚か者、放って置くと来年老中職に就き万民に害を及ぼすこと必至、幕閣から密命を受け>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.4

滅茶苦茶ハマった感動作。
1984年東西分断中の東ベルリン、反国家思想家たちを摘発することが当然の正義であり愛国心だと思っている国家保安省(悪名高き別名シュタージ)ヴィースラー大尉。狙いを定めた人間は
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新婚道中記(1936年製作の映画)

2.8

題名相応しくない。「離婚道中記」又は「復縁道中記」じゃないの?
妻に嘘ついて外で遊んでいるのを棚に上げて妻の浮気を疑い離婚裁判に。3ヶ月の猶予期間で離婚成立となった夫婦のコミカル騒動記。C・グラントは
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ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)

4.1

長崎の小高い丘の家で暮らす一家3人、高齢の母みつえと1人息子のゆういちと孫のまさき。認知症の進む母を看ながら広告取りの仕事と副業の漫画描きと趣味を兼ねた1人ライブしたりのゆういちも60才を越えて頭はツ>>続きを読む

ディア・ハンター(1978年製作の映画)

3.7

『地獄の黙示録』『プラトーン』『フルメタルジャケット』(公開順)と本作が究極のベトナム戦争映画だとすると一番最初に封切られた本作を一番最後に観たことになる。というか封切で観たのは『地獄の黙示録』だけ、>>続きを読む

真空地帯(1952年製作の映画)

4.0

「兵営は条文と柵にとりまかれた一丁四方の空間にして、人間はこのなかにあって人間の要素を取り去られ兵隊になる」−野間宏−
原作者・野間の体験を元に映画化。昭和19年冬の大阪陸軍兵営、軍刑務所から入営し
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ヨーク軍曹(1941年製作の映画)

2.9

テネシー州の貧農一家のアルヴィン・ヨーク(G・クーパー)、酒浸りで信仰心のない不良若者が牧師(W・ブレナン)との出会いで敬虔なクリスチャンに。第一次大戦に召集され信仰心との狭間(無差別殺傷する事への抵>>続きを読む

オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.9

〝ベディ・デイビス ジーナ・ローランズ ロミー・シュナイダー 女優を演じた女優たち すべての演じる女優たち 女になった男たち 母になりたい人々 そしてわたしの母に捧げる〟エンドロールの文字通り世の女性>>続きを読む

阿修羅のごとく(2003年製作の映画)

4.0

向田邦子原作の4姉妹家族2年の軌跡。70歳の父(仲代達矢)に愛人がいることがわかり、老いた母(八千草薫)が知ったら可哀想と気を揉む姉妹達。身内の恥と父を罵る姉妹たちだが4姉妹にもそれぞれに抱えた事情が>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.1

共感満載、心に滲み入るイギリス映画。心臓病で職を失った老齢大工のダニエル、失業手当の申請に行っても煩雑な手続きと嫌がらせの様なたらい回し。歳とってくると怒りっぽくなるし慣れないパソコンとの格闘でますま>>続きを読む

ブロードウェイ・メロディー(1929年製作の映画)

2.5

普通に観たら普通のブロードウェイバックステージモノのミュージカル。但しこれがトーキー第一号の記念すべき世界初のミュージカル映画ということらしい。今から90年前、ここから数々の歌と踊りの世界が開いていっ>>続きを読む

キー・ラーゴ(1948年製作の映画)

3.6

南カリブ海に浮かぶ島キー・ラーゴ、ここの海辺のホテルへやって来たボガード。大戦で戦死した部下の妻L・バコールとホテルオーナーの父L・バリモアへの慰問が目的だがホテル内は何やら不穏な空気。ギャング団の一>>続きを読む

リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.0

こういう映画は好きだなあ。正に古き良きアメリカの田舎町モンタナでの川釣りを通した親子の絆を長男ノーマンがノスタルジックに回想する。レッドフォードはモンタナがお気に入り⁈ 後年の『モンタナの風に抱かれて>>続きを読む

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.1

商業映画『神田川淫乱戦争』に続く2作目。日本を代表する監督になりつつある黒沢氏のまだ夜明け前の作品。蓮見重彦氏の映画表現論授業を同級生として一緒に聴講したはず(お互い知らないけど)の親近感はある、その>>続きを読む

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