バスケのシュートきまって周りと一緒に拍手する花子が、カット変わって帰り道に一人で拍手し続けてるの観てびっくり。そんな演出する作家が、カメラを覗き込んで「あれ?」とか呟きながら食べ物アートをぎこちなく撮るお母さんを捉えていることの、分厚い不安。終わり方もなんだかすごい。文字通り垂れる蝋燭の火。フレームの中においてお父さんのいるのかいないのかわからない存在感がうねる。姉・桃子のほうが、全体を通して空気のように確かにそこにいる気配がする。忌野清志郎、お父さんのへたな三味線、忌野清志郎、リスト、ってやばい音楽の構成。