良い映画と思う一方で、やや残念な部分もあり。
婚活を舞台にした男女の恋愛事情は興味深かった。
何より作品タイトルが秀逸。
人は誰しも闇を抱えている。
言うなれば、傲慢、欺瞞、嫉妬など。
普段は大人しく、何も意見を言わない従順な善良が抱えるその闇が一度現れた時の恐怖をこの作品は描いている。
今回主演の真実(まな)役の奈緒さんはとても良い配役だった。
なんだか消えてしまいそうな位弱々しい闇を抱えながらも、自分の強い意志は持つ。まさに傲慢と善良を体現していた。
一方これは役者さんではなく、設定の問題だが、もうひとりの主演架とその取り巻きには余り共感できなかった。
社長で金持ちで婚活パーティ参加しているのも違和感あったが、周りの女性とベラベラしゃべり、後々考えたらその発言から事件が発生しているわけで。
しかも%が勝手に点数にすり替えられる恐怖。なんか不快感しかなかった。
作品もやや冗長的。
ネタバレを隠すわけでもなく、早い段階で居場所はわかるものの、そこから再会までが長い。その割には最後は、スパッと終わる。
終わり方はともかく、ちょっと退屈に感じる時間もあった。
ただ全体的には楽しめる良作ではあります!