FujiNoriさんの映画レビュー・感想・評価

FujiNori

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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.7

今映っている映像はどっちだ!?

捏造が囁かれたアポロ計画の謎を逆手にとったコメディ映画。

途中までスローな展開だったが、プランBのアルテミス計画から話が面白くなった。

個性的な現場監督、自分のこ
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化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

3.5

バイクのスピード違反で捕まり、パチンコでバイト代をなくす、人間味溢れる化け猫あんずちゃん(37)。

声が魅力的だなと思ったら、森山未來さんなんですね!

とにかく言動、行動がおっさんのあんずちゃん。
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大いなる不在(2023年製作の映画)

3.6

父が認知症になったらどう接するだろうか?

今作は長らく会っていなかった父との対峙する息子の物語。

とにかくリアルすぎて、正直見ていても心が苦しくなりました。

特に藤竜也さん演じる父は凄い。
悪気
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

4.0

いつも一歩先には王騎将軍がいた。

シリーズ一区切りとなる今作は秦国の「王騎」、趙軍の「龐煖」に加え天才軍師「李牧」を交えた三つ巴の死闘。

今作の主役はなんと言っても王騎。

漫画原作の実写といえば
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

「私の物語を語れるのは私しかいない」と言い、旧友にデタラメな自身の職業・経歴を伝える教師ハナム(古代史担当)。

話が進むに連れ、ハナムの印象が堅物からユニークになり、だんだん好きになる。そんな心暖ま
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.8

色々な奇跡があって今がある。

だからこそ、今を頑張って生きないといけない。なんかそんなことを考えさせられた。

それにしても、不思議な作品だった。上映時間も短いし、無音の部分も多い。

それでいて、
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

3.9

最後まで真相わからず、たどり着いた真相も闇の中。

「正義」とは何か?を考えさせられた。誰にでも自分の正義がある。

特に黒幕の正義は許されるものではないが、否定もできない。かなり深い作品です。

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映画 おいハンサム!!(2024年製作の映画)

3.6

ドラマの雰囲気そのままに映画化。

父と母、三姉妹の友達にも似た距離感が微笑ましい。こんな娘思いの父になれたら素敵だな。

「オムライスで大事なのはチキンライス」大切なのは中身。幸せとは、着飾るもので
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ディア・ファミリー(2024年製作の映画)

4.1

正直予告編見たときは、「お涙ちょうだい」感があり期待していなかった。

しかしその期待は良い方に裏切られた。結果ずっと泣いてしまいました。

この映画はタイトル通り家族の物語。ただ心臓病を患う娘の佳美
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SCRAPPER/スクラッパー(2023年製作の映画)

3.7

娘がいつも着ていたユニフォームが、サッカーのウェストハムだったのが印象的だったなぁ。ウェストハムはロンドンの中でも中でも労働者階級のファンが多く、サポーターも過激で有名なチームです。

ジョージーはい
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違国日記(2023年製作の映画)

4.0

原作未読だが想像以上に良かった。

姉の事故死からその娘の朝(早瀬憩)を預かることになった小説家の槙生(新垣結衣)の物語。

人付き合いが苦手で、姉とも分かりあえなかった槙生が、その娘である朝と徐々に
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.8

あんちゃん、よく頑張ったよ。
それしか、かける言葉はない。

少し光がさす度に壊されていく絶望感。上映中何度この感情を味わったことかわからない。

一度道を踏み外した「あん」

その裏には母親からの暴
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カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

3.9

この作品が好きか、嫌いかと聞かれたら私は「好き」と答える。

ただ「嫌い」と答える人がいるのも理解する。それでいいじゃないかと思う。

「好き」という前提で感想を。

●まず何をしてるのか、したいのか
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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

3.8

ドラマから続いた髙木さんと西片の甘くじれったい物語ついに完結。

ドラマから映画の流れで、中学時代、大人時代をうまく繋げて表現していた印象。

変わるものもあれば変わらないものもある。

今作では小豆
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関心領域(2023年製作の映画)

3.2

人の無関心にスポットを当てた作品。名作には違いないが、評価難しい作品と感じた。

アウシュビッツ収容所の所長の物語。しかしスクリーンに映し出されるは、その家族の日常。

言葉を選ばず言えばただの金持ち
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.8

友情・恋愛・対決

序章であった前作から怒涛の後半へ。平和ボケした日本の上空に現れた謎の母艦。今回は母艦にいる侵略者との本格的な戦闘に入ります。

割と惨殺なシーンが多く、侵略者の血の色を変えることで
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.3

これは傑作。ただし心が震える、いや折れる覚悟も必要な作品。不思議と涙は出なかったが、何か心がとてつもなく重くなったのを感じました。

物語は行方不明になった娘を探すため両親がビラ配りする所から始まる。
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.2

やられた、、号泣してしまった。

藤井道人監督といえば、ヤクザもの、政治ものの印象が強いが、この映画は恋愛もの。(どストレート)

18歳の時に台湾で出会った男女二人の18年後を描いたストーリー。
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バジーノイズ(2023年製作の映画)

3.8

一つのメロディーに、誰かの音や想いが加わり、やがてそれは曲になる。

ゆっくり目の前半から、後半は怒涛の展開。
時間の関係上仕方ないと思うが、潮の突然の行動や、主役の清澄の心理状態が揺れ動くさまは、鑑
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異人たち(2023年製作の映画)

3.9

予告編を見た際に同性愛的なシーンがあったので、この作品は鑑賞するのをためらった。だがそれは杞憂であった。

近年LGBTがストーリーに関係なく登場するケースもあり、正直辟易していたのも事実です。しかし
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

アニメの実写化はあまり期待ができないことが多いのだが、この作品はその先入観を覆してくれた。
結論面白い!

「シティーハンター始まりの物語」

自分はジャンプでのシティーハンターの連載やアニメ化された
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

色々考えちゃう作品。
人生を運命に委ねるのも良くない。
ただ《縁ーイニョンー》を信じないかと言うとそうではない。

この映画は、12歳で出会った二人の12年後、24年後を描いた作品。
一度出会った二人
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

間違いなく名作。

この作品の特徴はオッペンハイマーという科学者を中心に物語を展開させたこと。

彼の前にあったのは、物理学の講義であり、核の実験であり、夫婦の日常であり、不合理な公聴会であり、実際の
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変な家(2024年製作の映画)

3.4

原作自体が壮大な「出落ち」な作品。映画版はさらにその気が強くなった印象。予告編「出落ち」かも。

原作既読でしたが、前半は楽しかったんです。
本に書かれた間取りをみながら、あえてページを進めずにじっと
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.9

巨大な『母艦』が上空にいる東京。
異質な状況に街はパニック、、、ではなく、少女達のほんわかな日常が描かれる。

この作品はこのように非日常と日常が当たり前のように同居していることが面白い。

日常シー
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.8

俳優良し、雰囲気良し、映像良し、ストーリー、、、音楽特に主題歌良し!!

自分は一部の過剰な演出以外は概ね満足しました。

失踪した弥生(長澤まさみ)を探す恋人の精神科医の藤代俊(佐藤健)。探す間に自
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

転落死した夫は事故なのか?
はたまた妻の犯行なのか?

物語はこの一点で進み、ついには裁判へ、、、

こういう物語は常に主人公が疑われる悲劇のヒロインとして描かれ、鑑賞者はその無実を信じて応援するのが
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市子(2023年製作の映画)

3.9

現実には起きているが、見るのが辛く、思わず目を背けたくなる苦手なテーマです。

このようなテーマを扱った場合、とにかくお涙頂戴な展開に持っていき、人の良心に訴えかけるのですが、この作品は二人の役者さん
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

IMAXのための映画と言って過言ではない。特にここまで大迫力の音は初めてでした。

よくIMAXを紹介するとき、飛行機の轟音が紹介されますが、いざ映画見たらそこまで凄い音はなかったりしましたが、この映
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セッション(2014年製作の映画)

2.9

色々な意見あって良いと思う。

映画は自分がどう感じたかだと思います。つまり評価とは相対的。絶対なんかない。

その視点で言わせてもらうと、自分はこの映画は無理でした。

愛情があるとかないとかではな
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

好き嫌い分かれそうな作品。
自分はちょっと一部演出にドン引きしましたが、嫌いではない作品です。

スパイ小説を書いている作家が、本物のスパイかは身を追われていくサスペンス。

マシュー・ボーン監督とい
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コットンテール(2022年製作の映画)

4.0

自分の年齢のせいか、最初から最後まで号泣。
この映画の素晴らしさは、過度な演出があるわけでなく、ただただ出演者の表情だけで、涙腺を刺激してくる。

リリー・フランキーさんは、時折見せる悲しい表現が印象
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.6

現代の心の闇を描いた映画という印象。途中虐待や暴力シーンなどあり、観るには注意いると感じました。
自身が疲れている時は、あまりのめり込まない方がいい映画かもしれません。

そんな暗い映画ですが、貴瑚(
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パレード(2024年製作の映画)

3.9

死と生の間の物語。

何らかの理由で現世に未練がある者たちが集まるパレード。

今作品では、そんな現世に未練のある人物たちの物語がオムニバス形式で演じられます。

長澤まさみさんが主役には変わりません
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.1

最高に笑えて泣けた。自分の中では傑作の部類に入る名作です。

背景としては重い。
生き別れた妹を思いながらの難民申請をするカーリドに、待ち受けるは差別や暴力。希望を見失いかねない状況です。

そこに物
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

何回か見ると味わい深い映画になる予感!

初見ではやや冗長的には感じましたが、その長さを含めまったり眺めるのが良い作品かもしれません。

かつて失踪した映画俳優フリオを探す元映画監督ミゲルの物語。
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