原作を読んだ上で、どう映画化されているのか、という点では70点?かな〜。架は原作よりもちょっといい人感が出ていたが、藤ヶ谷太輔は適役。奈緒演じる真実は、前半は感じのいい人すぎる気がするし、後半は自分を客観視できる大人すぎる気がして、原作の印象とは少し違った。もう少し幼くふんわりしている中にあざとさが見え隠れする女優さん、いないかな?何はともあれ、前田美波里!発声や台詞回しが他の俳優さんと全然違うのでそれだけで目を引くが、すべてを見透かしているような一言一句。特に、「自己肯定感が低いけれど自己愛が強い」との若者評が突き刺さる。架の同級生女子たちについては、架の見えていない真美の一面をキッパリ指摘して、気付きを与える存在。不評な彼女たちであるが、だまされている男友達が、だまされたままなのが看過できない気持ちもよくわかる。自分たちの意地悪によって、2人が真の愛に行き着いたのは、計算外だったことだろう。