稲

教皇選挙の稲のレビュー・感想・評価

教皇選挙(2024年製作の映画)
3.8
逆ゴッドファーザーであり順ゴッドファーザーだった
ゴッドファーザーにわかだけど、、、

権力闘争とかは当たり前に順なんだけど
逆だったのはラストの扉の使い方!

ゴッドファーザーでは扉が閉じ、女性が閉め出される
一方、教皇選挙では扉が開き、女性たちが走って出てくる

ゴッドファーザーは、女性を排除した男だけの社会の中で権力闘争を繰り返して崩壊へと向かう物語だった
対して、教皇選挙では(偶然とはいえ)排除されていたものが内に取り込まれることで生まれる未来への希望を描いていた

同じ権力の継承を描きながら、一方は閉じ、一方は開く
でも、閉鎖的な社会での権力闘争がいかに愚かであるかを描いていた点で、根本的に通じ合っていた

ただね、、ゴッドファーザーに痺れすぎたからちょっと見劣り、、、


インノケンティウスの誕生に痺れつつも
是枝の怪物のラストに対して「物語のどんでん返しのタネとしてマイノリティを消費している」という指摘があったけど 本作もそういうところはあるよな〜、、
稲