久しぶりに、かつノーカット版みたら面白かった。
曜日タイトルをセンターに置かないのが不穏でいい。
ホテルの通路を贅沢に使ったステディカメラのロングショットがホテルの空虚さを際立たせる。ステディの採用はこの映画が初めてなんだとか。
もともと原作のウェンディは強気な女性だったらしいが映画の場合それだと予定調和なオチを想像してしまうから変えたのか。
弱気で夫に従順だからこそジョニーの苛立ちが増幅しているように思える。
原作のシンプルな"怨念ホテル感"に加えて
男の、夫としての虚栄、自尊、仕事、プレッシャーによる苛立ちの要素が深掘りされて奥行きが増しているように思える。
あなたにはこの仕事は無理なのか?となじられ、狂人へと変化していく男。
前の仕事も妻の邪魔のせいでオジャンになったと妻のせいにするジョニー。