みーみー

シャイニングのみーみーのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
4.0
一言で全部ひっくるめて言うと「怖い」ってことなんだけど、単純に怖いってことではなく、気持ち悪いし、不快だし、よく分からないところもあるし、それでいてかっこいいところもあって、でもそのかっこよさも怖さにつながってるし、まぁ要するに怖い。

ストーリーは正直よく分からないところもあるんだけど、あえてそういう風に作っている部分もあるんだろうし、別にこれはこれでいいのかなと思ったりもする。

他のキューブリック作品同様、相変わらず映像はかっこいいし印象的な画もふんだんにあった。特に、エレベータから流れてくる大量の血、三輪車を後ろから追いかけていく映像、迷路の空撮、カーペットの模様、トイレの色彩あたりが印象的で、それが不穏な空気の演出に実に効果的で、音楽も曲とも言えないような不協和音みたいな感じで、終始嫌な感じが漂ってた。本当にキューブリック作品はどれも映像と音楽に引き込まれる。

それでいて、笑えるようなシーンもあったりして、バットでしばかれて気絶するところとか笑っちゃったし、ラストの凍死したジャックが画面に出てくるタイミングと音楽も笑わせようとしてないか?って感じで爆笑した。黒人の人がわざわざ遠いところかけつけてくれたのにほぼ何も活躍せずにサクッと殺されるのも、あまりにも予想外すぎて笑った。

ジャック・ニコルソンの演技もすごかった。とにかく顔力というか眼力がハンパない。奥さん役の人も子役もよかったなぁ。
みーみー

みーみー