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シャイニングのcraneのネタバレレビュー・内容・結末

シャイニング(1980年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

過去の支配人や、時代時代の人々の霊が管理人に取り憑いては狂わせるという、話の筋的にはシンプルな内容で、ラストシーン、過去の支配人の写真が、ジャックニコルソンに似ている(もしくは概念的同一?)というのも、ループ的というか、それを表しているのかと感じた。

この映画で一番恐ろしいのは、狂気の種は誰の中にでもあることなのではないかと。
過去、子供に手を上げたことへの負い目や、新作小説への行き詰まりと、家族に邪魔されたくないという隠れた嫌悪感。
そういう負の感情は誰しもあって(ジャックら最初からヤバイ感じしたが)、理性が外れ、増幅されることでそれが狂気につながる。

しかし、何せ、キューブリックの映像演出が素晴らしい。
アングルや間合い、ミラーなど小物の使い方や、効果音と音楽。
シーンごとにぶつ切りにならない連続した、不穏な世界観に、スゥーッと引き込まれました。
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