ラッキーと自ら言うほど清々しい程の金目当てのアノーラがラストで「可哀想」な描写がされているのが不満。一連の流れを辿ると、まあそうだろうなと言う感想しかない。仮に本気でイヴァンの事を好きだったとして、金銭目的で近づいた後からそうなった感情の埋め合わせが乏しいと感じた。後、アノーラのバックボーンが見えなかったので(欲しかったと言う意味ではなく)、結局最後まで本心が読み取れなかった。アゴールはいい人なんだけど、いい人キャラを1人配置する制作側の狡猾さを感じた。猪突猛進で人間味のある司祭の方が好き。駐禁を突破するくだりや、ゲロをした鼻折れおじさんに対して「妻が明日使うんだぞ」とブチ切れるくだりがとにかく面白い。ただ全体的に長かった。
