ニコラス・ケイジが出ている以外何の特徴もない映画。古い、ダサい、つまらないの3拍子だった。
キャストが全員良い。冴えない新入社員だった北村匠海が裏切りをきっかけに豹変する様。本当に困窮している人に対して、のべつまくなしに捲し立て論破を試みた時の表情はまさに別人。
河合優実の軽さと空虚さも絶>>続きを読む
インディーズの頃の攻めた楽曲が良かったのに、メジャーデビューしたら丸くなって聴く気が起きないとか。ウィットに富んだ企画が面白かったのに、案件増えた頃からYouTubeの動画がつまらなくなったとか。クリ>>続きを読む
本編中セリフは一切なし。そして音楽もない。登場人物が人ならまだしも全て動物。ふつう動物だけが出てくるフィクションは、人間の言葉を話す世界が前提である。しかし本作の動物たちは一切話さない。そうすると意思>>続きを読む
「羊たちの沈黙」と「ヘレディタリー/継承」を融合させたような作品。顔面白塗りのグラムロックスターのような風貌で「ハッピーバースデー」と笑いながらボソボソ話すロングレッグスは忘れられない。きっと夢に出て>>続きを読む
20年間という長い月日にわたって国家公務員として国のために勤務し、その分よその家と比べて裕福な家庭を築いている父・イマン。反体制派の人々を流れ作業のように1日に数百人捌いている。断れば自分自身そして家>>続きを読む
子供って大人が想像する以上にかなり計算高く生きているよなあと改めて実感。
自分も思い出したエピソードがあった。小学生の頃、不良のいじめっ子に「宿題見せてや」と言われたことがある。塾に通っていたのもあ>>続きを読む
まずタイトルを「コンクラーベ」ではなく「教皇選挙」にした判断が素晴らしい。字面がカッコ良い。そして厳粛な印象がある。この物語は設定の段階で面白くなることがある程度確定的である。コンクラーベがどう執り行>>続きを読む
監督の実家で撮影した実験的ホラー。ほぼ全てが室内で撮られていて、アングルは基本的に足元か天井を映している。4歳の男の子が主人公。目線が彼の高さに近い。セリフもほとんどなく、登場人物の顔も1度も鮮明に見>>続きを読む
修学旅行でワシントン.D.C.に訪れたリリアン。はしゃぎまくる同級生を横目に1人冷めきっている。夜に複数でカラオケバーに抜け出すが陰謀論に取り憑かれた男による銃乱射事件に巻き込まれる。トイレの奥の扉が>>続きを読む
イスラエル軍の占領が進み、無許可で破壊されていく村の様子をビデオに収め続けたパレスチナ人青年・バーセルのドキュメンタリー。ある日、突然イスラエル軍が家にやってきて、ブルドーザーで有無も言わずに建物を破>>続きを読む
ラッキーと自ら言うほど清々しい程の金目当てのアノーラがラストで「可哀想」な描写がされているのが不満。一連の流れを辿ると、まあそうだろうなと言う感想しかない。仮に本気でイヴァンの事を好きだったとして、金>>続きを読む
坂元裕二って基本的に観る側を見下して作っていると思う。それが今回も透けて見える。5、60の人間が経験則を元に完成させたお決まりのギミックを駆使して、「これで心を動かされてください!あなたはどう感じます>>続きを読む
笑わせてやろうという意図は全く感じないのに、何故か笑っちゃうスリラー。黒澤清監督はその手の作り方がめちゃくちゃうまい。何なんですか。
「中世の火炙りは足元から焼いたそうですね」
って。あんな時に出>>続きを読む
舞台はルーマニアの静かな村。イリエはたった1人の警察官として変わりない日々を過ごしている。将来は果樹園を経営しながらスローライフを満喫したいと漠然と考えているが、金のあてはない。
村では常識や法律より>>続きを読む
ジメジメとした雰囲気で真綿で首を絞めるように段々と怖くなっていく良いJホラー。山の近くで民宿を営んでいる家族の長男がした話。かなり気持ち悪かったな。テープや映像が乱れる演出はベタでややチープにも見えた>>続きを読む
上映時間71分の「ハイパーボリア人」と上映時間8分の「名前のノート」のセット上映。ハイパーボリア人は、正直チリの歴史を分からない点がかなり多く、話の筋も掴みづらい。女優であり臨床心理学者でもあるアント>>続きを読む
安楽死や自殺というより尊厳死がテーマの本作。最後を迎える時に、否定せず受け入れてくれるただそこに存在する人がいかに必要か。今の自分は犯罪を教唆してまで、例えそれが最期の願いであっても叶えたいと思わない>>続きを読む
パラサイトを色濃く感じる場面が多かったが、生活、仕事において頂点に立つ人たちの転落が上手く描かれていた。子供たちが怪物に見えた。本音を隠しカメラで知った時の絶望感たるや。自首しろと外部の人間は言うだろ>>続きを読む
最愛の叔母を偲ぶためポーランドを訪れる従兄弟同士のデビッドとベンジー。ベンジーは少し前の言葉で言うと、空気が読めない人間で場をイラつかせる。ただその遠慮のなさが時に核心を突いたりもする。そんかベンジー>>続きを読む
冒頭のパブでのシーン。ダンシングヒーローのカバーで幕開け。香港映画ブームを経験していない平成生まれの自分でも楽しめる演出。
ジャンプに登場するような個性的なキャラクター。身体能力の高さを感じる躍動感あ>>続きを読む
愛する人がゾンビになってしまったという設定自体は過去のゾンビものでもよくあるシチュエーションで、そこで描かれてきた内容を超越する新しいものが無かったなという印象。ゾンビはあくまでも題材でテーマは喪失な>>続きを読む
ひと言でまとめると『エロチシズムに振った「枯れ葉」』。ジョージアの映画を初めて観た。なんならジョージアをジョージア州と思ってたけど、そもそもそういう名前の国で、グルジアの国名が変わってジョージアになっ>>続きを読む
退職してから長い期間が経った独り身の元大学教授。毎食きちんと料理を作り、雑誌の連載も持っている。博識で聡明。節々に大人の余裕と気品を感じる。一見地味に見えても、日々の暮らしを疎かにせず、丁寧に過ごして>>続きを読む
テル、ベン、北澤。3人とも個性的なキャラクターで演技もめちゃくちゃ良かった。ボクシングのシーンは息を呑むような緊張感がある。バカで無骨だけどベンの事を親身になって考えているテル。そもそも何故テルはペン>>続きを読む
三國連太郎と3人の子供たちが実在するようにしか思えなかった。序盤はズッコケ3人組のような子供ならではのワクワクが描かれているが、中盤以降は少し違った印象になった。子供の無邪気さと戦争の恐ろしさのコント>>続きを読む
全ての結果が出てからあの時にああすれば良かった、あれは間違えてたなんていくらでも言える。その時々に最善の判断を下すのは本当に難しいこと。それが自分ではなく家族のことだとしたら尚更。
父と母が娘の異常>>続きを読む
ジャンルは違うオタクとは言えど、自分の学生時代を少し重ねてしまった。TSUTAYAでバイトをしていたので、CDを研磨する機械、値札を貼り付ける道具がとにかく懐かしかった。ローレンスの不器用さとイタさが>>続きを読む
大学教授のポール。ある日数百万人の夢の中に現れ一躍有名になる。夢の中のポールは何もせずただそこに存在していることもあれば、妖艶な雰囲気を纏って近づいてくる。世間からはあの有名人が実在するなんて!と概ね>>続きを読む
ニューヨークで1人暮らしをするドッグ。夜な夜なコントローラーを両手に持って、2プレイ用のゲームを1人でするシーンから始まる。ゲームに飽きてジュースを飲もうとしたら、くるっとストローが回転して掴めなくな>>続きを読む
掴みどころがないなあと思った。朔也と亡き母の物語が主題ではあるけど、近未来におそらく人間が直面するモヤモヤや、恋愛や恋愛に近い演出もしっかり描かれていて、とっ散らかっていた印象。彩花もイフィーも底が見>>続きを読む
戦争映画は実話ベースが多いけど、本作は完全なフィクション。でもそれでいて近未来に起こってもおかしくない。アメリカという超大国が分裂して内戦に発展し、同じ国の人間同士で殺し合いが始まった世界。兵士や市民>>続きを読む
1つのベンチを舞台にちょっとした日常を切り取った全5編からなるオムニバス。うーん。面白いけどなんだが気持ちの悪い映画。ホラーとかそういうのではなくて、見ていて自分が「うっ」となる要素が多いというか。ど>>続きを読む
身体が「動物化」していく奇病が発生した世界。感染者は凶暴性があるとして、施設で隔離される。エミールの母もその1人だったが、移送中の事故により野に放たれる。母の行方を捜索するエミールと父・フランソワ。母>>続きを読む
レガッタ、がんばっていきまっしょいのような青春ボートドラマではなく、狂気的なスポ根スリラー。努力は美しい、素晴らしいことだけど時には異様な光景にも思える。「セッション」「ブラック・スワン」のような題材>>続きを読む
詩のようで、エッセイのようで、短編アニメでもある映画。プログレ音楽なのなもしれない。冒頭の詩が忘れられない。狂った人間を観ると狂っていない自分が異常者のように感じる時がある。映画の考えがまとまらないま>>続きを読む