このレビューはネタバレを含みます
セックスまみれで煌びやかで華やかで騒がしい前半、皆のキレ芸やFワードが凄すぎて笑いが止まらない中盤を経て、誰がこの映画のエンドロールが無音だと予想できただろう。エンディングで一気にパルムドール受賞に納得させられてしまった。
ずっと気丈だったアノーラが泣いた時、抱きしめてくれるのがイゴールでよかったと思うと同時に、アニーをアノーラとして扱う彼に対してもこれまでの男たちと同じような「お礼」をすることしかできないんだという空虚感も襲ってくる。
哀れなるものたちのエマ・ストーンのように、これだけ体張ってるマイキー・マディソンはぜひアカデミーとってほしいな