惨め

ANORA アノーラの惨めのレビュー・感想・評価

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)
4.5
ある程度資産を持ってる人間にとって それを持ってない人は視界にすら入ってないらしく、その事実は資産家に対するヘイトを正当化できるくらい惨い。こっちの人生を振り回す事がアイツらの手遊びであるなら、怒りはCEO殺すか創作にするかくらいでしか伝えられない 勿論それで伝わる訳も無い。悲劇にしたくないという意思も分かるけど、イヴァン一家以外は全員被搾取側の人間であるし そこに人間性が溢れてたって権威に対する敵意は収まらない。
そもそもセックスワーカーについての印象はフィクショナルな領域を超えてないし、表面的なイメージを通してリアルに怒る という意味でなら成功してるのか、じゃあショーン・ベイカーも自分も観光客に過ぎないけど そういう所を受け取れなかったら映画観れない。過去に客から暴行を受けた元セックスワーカーが鑑賞中にフラッシュバックを起こした話とか、結局そういう事の方が重要じゃんとも思うけど。
惨め

惨め