nar

ANORA アノーラのnarのネタバレレビュー・内容・結末

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

最初から最後までずっと力と取引の話で、すごく苦しかった。
コメディ的な演出されてるのが余計に、、、これで笑う人もいるんだろうなって思ってすごく怖かった。
どんなかたちであれ力でねじ伏せるのはやっぱりこわくて、だからこそあの最後が、希望になってくれたらいいと願った。そんな簡単なものじゃないけど。
ラストシーンがどう見えたのかはみんなに聞いてみたい。
わたしには、対価を与えるという取引や、あるいは征服することによるパワーバランスの維持(それは無意識の領域での生存戦略でもあるのかも)を、もうやめよう、となんとかぎりぎりで食い止めてくれているように見えた。でもそれは純粋な良心だけではなくて、その前夜に交わされた会話のちからでもあると思った。

女だとか性産業で働く人だとかアメリカ人だとかそういう枠組みを打ち破ることがすごく困難で辛かった。だからアノーラってタイトルはすごく強かった。
nar

nar