土曜日のテアトル梅田にて。
無気力で擦れていて、この人の人生は楽しそうじゃないな〜とも思えるが、変に周囲を気にして八方美人になっている人よりも、よっぽど嘘がなく筋の通った在り方だと感じた。
色々な感情に揺れ動かされ、ときに絶望し、怒り、心の底から笑えたと思ったらまた沈む。忙しないが、けれども誰かと比べて悲観的になるわけでもなく、真っ直ぐに自分自身と向き合っているカナが羨ましい。
心の隅で、こういう女性に振り回されたい、追いかけたい、と思ってしまう男は確かに多いような気がする。
「どの面下げて“ものづくり”とかやってんの?」
「自分で考えろよ、“クリエイター”だろ?」
都会でそれっぽい肩書きを引っ提げて肩で風切って歩いているような大人に聞かせたいパンチラインだった。