このレビューはネタバレを含みます
人間の傲慢さ身勝手さを、子河童とペットの犬の目線から描いた物語。
さすが原恵一と私は思うけど、シリアス要素満載なので、気軽に楽しむような作品ではないです。ナウシカ、もののけ姫とかが好きな人に合ってるかな。
もし本当に河童を見つけて連れ帰ったら、きっとこうなるんだろうなぁ…というリアルさが私は好き。
子河童クゥが作品のテーマを代弁してくれてる。
「父ちゃんが言ってた。。。
人間は、水や地べたを俺たちから奪い、そのうち風や空や、神様の居場所まで、自分たちのものにしちまう。それと引き換えに、魂をなくしちまうだろうって。。。
俺は、人間てぇのはそんな化けもんみてぇな生きもんだと思ってただ。でも、おめぇ様たちと暮らして、そんな人間ばっかりじゃねぇってことが分かっただ。」
木々を切り崩し、自然を汚し、動物たちを追いやり、このさき人間はどうなっていくんでしょうね?