SHOCKER戦闘員の映画日和

劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACEのSHOCKER戦闘員の映画日和のレビュー・感想・評価

4.6
2024.01.29
ファイズ20th.パラダイスリゲインドで賑わう昨今ですが、
仮面ライダー剣-ブレイド-も無事、20周年を迎え、個人的にも『夏映画』というジャンルで限定するならば歴代の中でも1位でも良いのでは?というくらい好きな一本なので、
5月には豪華blu-ray版発売記念も兼ねて今回改めて鑑賞(何十回鑑賞したか定かでは無いくらい)しました。

ざっくりと舞台は怪人とライダーの激闘が終わり4年後.を筆頭に当時現役だったライダー達もそれぞれの日常に戻り、
平和な日常の中で暮らしているという設定も中々に斬新で、
TVシリーズでは決着が着かなかった裏主人公ともでも呼ばれるジョーカーとの闘いも本作ではきちんとケリを付けているという点も非常にお見事であり、
このジョーカーVS剣-ブレイド-との激闘が序盤で描かれるのだが落雷ジュドーン!からの大嵐戦はライダー史に残るであろう強烈なインパクトを残してくる。

時たまスローを交えてのカットも含めて一撃一撃の描写が本当に美しく、最後の一体であるジョーカーを封印するべき主人公剣-ブレイド-の葛藤がフルスロットルするのでこのシーンだけでも一度必見の価値は十分な程にある。

そして時は流れ舞台は4年後。。。
この舞台設定もまた印象深く、
何より-仮面ライダーが要らない世界-をほんの数分でも魅せてくれたのは劇場版という限られたフィールドの中では十二分に発揮されていると私は思う。

あくまで「if」の世界線に全振りしているからこそ描けた。という点も含めて素晴らしいと感じました。
当然ながらその平和な日常もほんの数分で崩れるのだが、今回もう一つの魅せ場といえば-新世代ライダー-と呼ばれる3人のライダーが登場するのである。

それぞれにブレイド、ランス、ボーガンと言った武器を多彩に使いこなし再び訪れてしまった怪人との激闘も連携プレイを持って迎え撃つ展開もまたスタイリッシュで本当にカッコいい。

当時現役だったライダー達は当然ながら4年という歳月の中で引退しており、
現行で闘う3人のライダー達と先輩ライダーがどのように交わっていくのかも本作の見どころポイントと言って良いだろう。
そして序盤で登場した【ジョーカー】の行方も含め、終始目が話せない。

終盤は巨大戦などもしっかりと用意されており、例年のライダーシリーズではすっかりと鉄板になった強化フォームのターンもしっかりとあるので、特撮の鉄板芸もきちんと押さえているのもGOOD!

一点だけ惜しい!というポイントがあるとすれば、本作を鑑賞するうえで押さえておく前知識がやや必要な点です。

アンデッドと呼ばれる怪人達は単にやっつけて終わりという訳ではなく、

各トランプの絵柄に擬えた形になっており、カードに封印していくという流れを主流に封印されたアンデッド達はそのままライダーの必殺コマンド的な役割りも担っているため、
カード達が揃えば揃うほどライダー側の必殺技の効力も増していく。
という一種のカード集めという側面もあるため、これがまた商法的にも上手く怪人達の絵柄や種類も含めてゴッツいうえに色とりどりなので是非、見て頂きたい!

仮面ライダー剣-ブレイド-も無事、20周年突入という事で何かしら新作のスピンオフがある事も密かに期待しながら、
この1年も特撮が豊作の年になる事を密かに願っています。