マルホランドドライブを彷彿とさせる、「夢の素材を回収していく」話。たしかにつげ義春の漫画は、まるで夢のように、不条理でエロくて泣ける。夢の世界として採用するには適材すぎる。
死ぬ直前の走馬灯にも拘らず、福子への思いが、挫折して、しかしまた持ち直して、という逡巡があり、そこがお見事だと思った。人は最後の最後まで、成長できる。
監督とあいみょんの対談でも出てきてたけど、街並みの気持ち悪さが、つげワールドそのもので感心しました。あと福子の感じも。まさにつげさんの生み出すキャラクター、という感じでピッタリだった。