短編映画祭で2011年に
グランプリを受賞したスイス映画。
本当は57歳なのに
妻の記憶違いで
60歳の誕生日を迎えたヘルムート。
その頃の夫婦二人きりの誕生日って
きっとこんな感じだろうなあと思わせる
とても日常的で退屈なカットから
場面切り替えがとってもお見事。
ちょっと「お!」ってなりました。
しかも数回(笑)
舞台技術なんだとは思いますが
見せ方が上手なんだろうなあ。
内容は
深読みしようとすればできますし
彼らが喋る言葉だけを
そのまま素直に飲み込むのもいい。
というかおそらくそのほうが
人生は気楽でしあわせ。
トランペットのことも
息子のことも。
ヘルムートが本当の還暦を迎えるとき
あとほんのもう少し
笑顔に近い顔になっているといいな。