当時の世間では情報がラジオくらいしか選べなかったから、アナウンサーからすると自分の言葉が世間の正解になってしまう。そのプレッシャーを考えるととんでもない職業だったんだなと感じさせられる。
言葉というのは兵器になるくらい恐ろしいもののくせに、圧倒的武力の前では何の力も持たないし、肝心な時にかける言葉はなかったりする。
胸が締め付けられるようなシーンばかりだった。
演者さんたちも圧巻の内容で、デリケートな作品を演ずるにふさわしいクオリティだったと思う。
昔の言葉はどこか表現が綺麗でいいな。
本当に見てよかったと思える作品だった。