ガンダムを見て「なんちゅうもんを…」な気持ちになった後に続けて見て、また「なんちゅうもんを…」になりました。つまり凄くご機嫌なカンフー映画でした。正直主人公が薄いとか、クライマックス長すぎとか問題がないではないが、それを上回る魅力があるから良し!。
とにかく九龍城という舞台が素晴らしすぎる!。冒頭主人公が入り込んじゃってみんながガチャガチャやってるハイパーテンションなノリは「仁義なき戦い」か!というくらい勢いがあるし、舞台というよりこちらが主役なんじゃ?ってくらい作り込まれている。だからこそエンディングはもうね…。
そして、やはりカンフー映画、ひいては香港映画は熱い漢たちの生き様死に様が輝いてこそ!(ジャッキー映画は少しちゃうが)。とにかくベタを恐れない男泣きな場面が乱れ飛び、大きな場面じゃないのに子役の凄い演技に胸を打たれ、思わず熱いものが頬をつたう…。名前も呼ばれなかった気がする謎に強い蛸坊主な料理屋の店長すら輝いている。
基本的にはカンフー映画というジャンルの中に収まっている作品なので、驚くほど心を鷲掴みにされたりとかはなかったです。しかし、その枠の中で全力を尽くしている潔さがエンタメここにありな素晴らしさでした。話は少し変わりましが、今週のブラックホールはターヤンさんを呼んで「トワイライトウォーリアーズと香港映画史」とかだったら泣いたんだけどなぁ〜。