さっちゃん

Lose to Win(英題)のさっちゃんのレビュー・感想・評価

Lose to Win(英題)(2023年製作の映画)
4.0
名門バスケコーチが暴力沙汰を起こした結果、禊として授産施設に通う障害者相手にバスケを教える羽目になりなんやかんやで大会を目指す話
スペイン映画のリメイクらしいですね

御涙頂戴系のスポ根かと思いきや、カンフー映画を彷彿とさせる止め絵演出も相まってコメディタッチの作品に仕上がっていて
それでいて最後はホロリとさせられる
ありがちな話とはいえ、ちゃんと面白かったです
主人公、選手たち、周囲の人々ひとりひとりにきちんとスポットライトが当たっていて丁寧でした

最初から最後まで主人公が金と権力に弱く、筋の通った俗物なのが印象的で
それ故作風の説教くささがだいぶ薄れてスポ根が苦手でも楽しめる一作でした

オーディションで選ばれた知的障害者と健常者の俳優が出演するメイキングの一部がエンディングで公開されてて見応えがあります

余談ですが
細身ながら肉体労働で培った異常な投擲力を誇る青年、李漁を演じていた建康(石建康)
特殊な役どころを演じきる演技力ももちろん
何より素の見目が麗しすぎる、今後の活躍が楽しみです
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