肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

バイオニックの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

バイオニック(2024年製作の映画)
3.3
健常競技スポーツがメカニカル義肢により「バイオニック」となったパラスポーツにとって代わった近未来の陸上姉妹(兄弟)が巻き込まれるブラジリアン・SF・クライム
姉妹で陸上走り幅跳びの選手が偉大なレジェンド母の有望を背負った姉と父の支えでパラ選手となった妹の立場が「バイオニック(ロボテック義肢)」が入れ替わり、妹がトップ、姉が見捨てられ普通選手となって何者でもないその2人の弟により結ばれた出会いで3兄弟が確執と悲惨な事件へと巻き込まれていくーー

ありがとうNetflixですよ。やっぱり諸外国の映画に触れられるのは楽しい。
それも実写"SF後進国・日本"よりはるかに上をいくブラジル「Hi-SF」を見せられるとよりワイドな興味へと転換されていきますからね。中国「SF小説」実写化と日本がうっかりしてる間に"世界のSF境界"も日々変化を遂げている。
と言っても、「ゴジラ」で低予算のアカデミー視覚効果賞やNetflixで一応は外国にも注目されるドラマを排出など"VFX技術"は最底辺じゃないことを証明しているんですけどね、なんでなんでしょう?フッシギー♪😉

と、話は戻しますが、テーマ、コンセプト的に今時代にフィットしたもので興味深いものが見れたな、と。
配信時期もオリンピック時期に先駆けてだと思いますが、もう少し来月とかに合わせても良かったのでは?とも…それだけの「パラスポーツ」に注目し、それが"普通(健常者)スポーツより上回るどころか人気格差"が生じるまで「革命」が起こった近未来のSFスポーツ&クライム映画

日本アニメでも『メガロボクス』(新鮮な面白さはなかった)など"メカニックギア"を使ったスポーツや、ハイスペ義肢を使った描写のアニメが複数あった気がするんですが、それを「パラスポーツ」として"スポーツ界の意識の変位(革命)"が起こった設定に"リアルなSF"としての興味深さを覚えました。
国民やスポンサーが健常者スポーツに興味をなくした上で、アスリートが一気に食うに困るくらい居場所を無くし、果てには事故を扮い手や足の切断で「バイオニック」アスリートを目指す事が多発、それが"違法化"と健常者/障碍者の立場が逆転している皮肉な未来に…
でも現在の"スポーツ界"を見渡すと"格差の逆転"ともいえるので余計興味深さを覚えるんですよね。
それが姉妹の"深い溝"となっているのテーマ。

ただこの映画は、その変化が競技スポーツかつ陸上競技限定の「走り幅跳び」だけの描写になったのが"スポーツ界全体なのかはっきりしない"残念さがありましたね。その分制作費が膨れ上がるし、アニメの方が描写しやすいけど「ボクシング」もそうなってるとやんわり描写ありましたからね…
ただパワー義肢だけだと受ける身はズタボロだと『メガロボクス』に通ずる疑問が出てしまうんですがw
実写だと「走り幅跳び」だと、スポーツそのものを否定するわけじゃありませんが、機械片足で"飛躍能力が倍以上"向上で走って「ハイヤ〜〜」と勢いよく浮いてる描写だけで、"スポーツとして映えなく"、"臨場・緊迫感"も一瞬で飽きるんですよね、スポーツ映画としては。

だからこその「クライム映画」として、アクションあり、ミッションインポっぽい強脚ギミック駆使しての作戦ありと、"取り合わせが成功"しているといえるんですが…
なかなかに姉妹の"選手としての確執"から端を発する衝突でエグい展開が待っていますよw そしてラストがまさかのぶっ飛び展開ですからね。やはり正式にはシン・スポーツ映画というより「SFクライム」というのが正しいのでしょう。

ビル群の近未来SFの描写としてはやっぱり"標準"と化した『ブレードランナー』オマージュがあり、挙げたミッションインポとDC『ジャスティスリーグ』のあれなんじゃ…?のオマージュの数々が見られ、ロボ脚を使ったレディアクションもありと「エンタメSF」として見応え充分です。
ただ、やっぱり中国、インド映画に共通したレディアクションで目につく"ワンテンポ遅いスタイリッシュさ"なので迫力に直結しない"型アクション"になってしまって格闘アクションはまだ発展途上といったところでしょうか…

ファッション面でもブラジルの独特なカラフルさが誇張表現していい近未来観では"抜群の相性"を演出できていると思えたので、「ブラジリアンSF」これから伸びる可能性ありますよ!😉(日本よりは)