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Arzé(原題)
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『Arzé(原題)』に投稿された感想・評価

ベイルートが舞台で最近の映画であるから興味津々で見始めた。でも、こんなにイライラする映画は稀だ。一時間半あるがまだ、30分しか観ていないのに。やめようかと思ったが、休憩を取ることにした。なぜ、イライラしたかというと、母子家庭の母親、アルセイDiamand Abou Abboudが18歳の息子、キナンBilal Al Hamwiを甘やかし、コントローしすぎる。母親はペストリー(sfihaスフィーハ)を焼いて、売っているが、収入が低いのは明らかである。それでも、キナンの18歳の誕生日に、欲しいとも言ってない、スクーターを借金して買って与えることに奔走する。資金不足のため、まず、妹レイラBetty Taoutel のブレスレット(?彼からもらった?)を許可なしにアルメニア人の質屋に持っていく。そして、少しでも安いスクーターを売ってるイスラムのドゥルーズ派の人の店で買う。母親は自分の商売の配達を迅速にさせ売り上げを上げるためだ。この息子、キナンはこのスクーターは配達にだけと母親に言われてもガールフレンド、ヤスミンKathy Younessとの遊びに使う。そりゃあそうさ、と言いたくなる。息子は口ばかり、自分の感情だけを押し付けて、自立できない。大学(なぜ大学にこだわるのか後でわかる)に行く気もないし、考えているのはレバノンをでて、EUに行きたいと言うことだけ。父親がEUのどこかにいるとも思っているようだ。母親の妹のレイラも独身で一緒に住んでいるが、また、このキナンを猫可愛がり。母親か、レイラかどちらかが先にこのドラ息子を可愛がるか競争しているようで疲れる。

なんだこりゃっと思っている矢先に 息子はヤスミンと二人乗りして仲間のところにスフィーハを配達出かけるが、スクーターを盗まれてしまう。


中東の映画は一般的に後半に動きがあるし、深いから、どこか私の心を打つところがあるはずだと思って続きを見ることにする。


(7/22/25に続きを見たので書く。)やっぱ、このドラ息子も、お母さん、アルセイやおばさんのレイラが若い時に、傷ついて、ここまで来たのを知って、その気持ちがわかって成長していく。母親は16歳?で息子、キナンをうんだが、キナンの父親は去ってしまったらしい。キナンにすら会わないで。キナンは父親はEUの国にいると聞かされていたし、誕生日のプレゼントももらっていたので、父親の存在を信じていた。しかし、身勝手で、父親を夢のように描いているキナンを見て、母親は事実を打ち分けた。母親の苦労の告白を微塵のかけらも考えたことがなかったキナンにとっては自分のEUへの逃げ道が絶たれたより、ショックが大きかったに違いない。それに、キナンは精神的に弱い、おばさんレイラを庇う気持ちも出てきた。甘えるだけでなく、彼女にも寄り添う。(詳細を省く)。


その中で、ガールフレンド、ヤスミンの家族はレバノンを捨てて、他国に住むビザをとったと。キナンには大学にいくようにという言葉を何度も残して。大学に行けということに対して、なぜ!なんだという私の疑問に映画では直接、答えていない。ストーリーから理解すると、ヤスミンの家族の要求のような気がする。しかし、二人が地中海沿岸を歩いている時の会話で、ヤスミンはキナンに大学に行けと、また。ヤスミンはデモのことを社会が変わってきているという。キナンは選挙でまた、崩壊したリーダーを選ぶと答える。映画の冒頭でデモの参加者は若者である。若者が不正・堕落したレバノンの社会を変えようとしていると思う。海外への頭脳流出のこの時代に歯止めをかけて、悪政に立ち向かうことができる若者の一人もキナンだと考えているので、大学に行ってもっと学べとヤスミンは言ってるのではないか?この時代はいつなんだ?
『偏見に注意しなければならない』がAI検索によると:
These protests are a reflection of the 17 October Revolution, a major anti-government uprising that began in October 2019. と出た。(課税案から始まったが、政府の蔓延する汚職、宗派主義的な支配、そして電気や水道の不整備、根本的な構造的・政治的変革を要求した。この運動のスローガンは「killun yaani killun」(アラビア語で「彼ら全員が全員を意味する」)であり、政治階級全体への拒絶を反映していた。)と。
これはあくまでもAI検索なので、監督の声を探してみないとなんとも言えない。これは現在,2025年に起こっているニューヨーク市長選のマムダニ氏のスローガンの一つだね。日本の参政党(日本人ファースト)の動きとは真逆だね。

最後に、一番気に入ったところを書く。それは雑貨屋の女性(Hamra)。この女性とアルセイとの会話だけじゃなく、ベイルートを多面的に描いていて、多宗教、多民族、社会思想がよくわかるシーン。そして、同じ宗教人だけで助け合い、他宗教を迫害したがる人々。そのような構図で描かれているように感じる。例をあげると、なぜ、雑貨屋で、アルセイは各宗教の典型的な目印(ヒジャブ、十字架など)を取っ替え引っ替え身につけていく?皆で助け合う社会だったら必要ないはずだ。ここが滑稽で好きなんだよね。
映画ではまず、スクーターを探すため、スニン派が多い、Tariq El Jdidehに行く。地図で調べるとベイルートのかなり南部である。次に、シアー派が多い、OUZAI(Tariq El Jdidehより北)に行く。それから, 十字架を買ってマロン派が多いのBarado(もっと北)という町に行く。。次に、Chatila Refugee Camp(Tariq El Jdidehの東に位置する)というパレスチナの難民キャンプに行く。私は認識不足で、難民キャンプはイスラエルとの国境近くだけに存在すると思っていた。首都にも存在するのだ。


ここで雑貨屋の女性はかなりの教養の持ち主で、使う言葉は世界情勢を心得ている。しかし、彼女はリベラル思想の行き詰まりや矛盾も持っている。また、アルセイ親子は女性の発するリベラル社会で使われる言葉、例えば、ここではinclusive (日本語では「包括的な」「すべてを含む」と)の意味がわかっていない。現実社会で必死に暮らしているアルセイにはどうでもいいように見受けられる。食えなきゃ始まらないよね!!!おかしさがここにもあるね。メディテーションをしたらという女性の言葉はアルセイにとって、メディケーションはとってないという返事になるしね。

やっぱりアラブの映画は深淵だね。