自分は大人になってしまったんだな、
でも大人になって良かったな
と思えた作品。
幼少期何度観たかわからないウォレスとグルミット。
特にお気に入りの回『ペンギンに気をつけろ!』の続編が長い時を経て観られるなんて、感動だ。
幼い頃は、ウォレスのワクワクする発明品やグルミットの活躍など、自分にとって楽しい・理解ができる場面だけを切り取って観ていたのかもしれない。
だからこそ、大人になって観ると
ウォレスがグルミットのことを蔑ろにしたり、テクノロジーを過信したりするシーンに少し腹が立ってしまった。
こんな感情、昔は無かったはずだ。
物語やキャラクターの感情を把握できる大人になってしまったからこそ、生まれた感想かもしれない。
ただ、本作はそもそもホラー演出が多く
過去作に比べて作品の時間も長めのため
大人向けに感じた。
だからこそ、作者から「ウォレスとグルミットを観て育った大人へのプレゼント」のように思えて、この作品を楽しめる大人になれたことが嬉しくなった。
いつになっても良いから、
続編が観たいな。