ぬう太郎

フード・インク ポスト・コロナのぬう太郎のレビュー・感想・評価

4.5
前作に続きアメリカ食品業界の不都合な真実が、インパクトのある映像とともに綴られている。ファストフード、ジャンクフードと呼ばれている食品には何があるのか、1次産業を支える生産者の実態について老若男女、子供でも理解できるくらいわかりやすく描かれている。しかしこれらの事実、実態はアメリカに限った話ではないようだ。すっかり崩壊した『家庭における食育』について考える良い機会となる作品と思え、前作同様、多くの人に見てもらいたい映画と思いました。
ただし、この作品は観覧対象をアメリカ人としている節が多分にあり、アメリカ人に向けた監督からの強烈かつ明確なメッセージが込められている部分があり、若干「洗脳?」映像のようにも感じられました。ドキュメンタリー映画は、観た人が様々な思いで感じることができる余白を残す必要があると思います。一人ではなく複数人で観て、観覧後にいろいろ会話するところまであると「洗脳?」にならずに済むかもしれません。
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