佐野は物凄い喪失感に自分を見失っている。
幼馴染の宮田は苦しみすぎて謎のセミナーで買った指輪に執着するスメアゴルみたいになっちゃうのだけど人間味あっていい奴で、今の佐野を見てられなくて伊東に連れて来る。
僕が感じている宗教やセミナーに傾倒する人に感じるあの感覚をよく表している。
5年前の同じホテル、同じ部屋で佐野が凪の亡くした帽子を探している。
凪かわいい。
aftersunの様に不穏な結末なんじゃないかとぞわぞわさせてくんるじゃなく。
過去の胸がきゅっとなる様な思い出を辿る事で、逆に悲しい気持ちになってくる。
光が眩しいだけ影は暗いもの。
あの帽子はどこに。
過去と現在、伊東での出来事に的を絞っているので、その後のこれまでが語られないところも逆にいい。
私はハトヤに行きたいし、カップラーメンが猛烈に食べたい!